COMPUTEX TAIPEI 2008の初日、IntelのExecutive Vice PresidentであるSean Maloney氏が基調講演を行った。
インターネットでは、「ソーシャルネットワーク」「ビジュアリゼーション」「ユーザー制作コンテンツ」といったジャンルにPCが使われているとした。そのうえで、ブロードバンドによってビデオの視聴が世界的に大きく拡大しており、これが今後も続くと予想する。同時に、世界的にHD化が進むとし、これらをトレンドにIntelの製品概要を紹介していった。
まず最初はデスクトップ向けの新チップセット、4シリーズが発表された。ラインアップにはIntel P45/G45/P43/G43 Expressがある。なかでも同氏はIntel G45にフォーカスを当て、HD化に対応するHDビデオ再生支援機能をアピールした。
モバイルでは「Coming soon」としてCentrino 2 Processor Technologyを紹介。Centrino 2に関しては、コマ落ちナシのHDビデオ再生、高画質化、HDCP対応のDisplayPortやHDMI、スケーラブルなパフォーマンス向上、3DMarkのパフォーマンスを最大2倍に、バッテリー駆動時間の延長、といったキーワードを並べている。
そしてもうひとつ、Atomプロセッサを紹介した。AtomはCEデバイスや組込み向けなどとともに、Mobile Internet Device(MID)やNettop・Netbookのように新しいマーケットを切り開く製品と位置づけている。とくに、同時に説明会が開催されたNettop・Netbookでは、多くの台湾メーカーがAtomを搭載した製品を開発していると紹介している。
Netbookはおおまかに7~10インチ液晶でOSはLinuxまたはWindows、それ以上の製品をノートブックと区別しているほか、パフォーマンスや機能についてもそれぞれ異なる |
Silverthorneの派生。MIDやNetbook、組込みやCEなど、マーケットを拡大する |
そのほか、新しいところでは、SSDドライブが発表されている。Intelが計画しているのは1.8型および2.5型のドライブ。容量は32GB~160GBになるとされる。製造はIntelとMicronの合弁会社IM Flash Technologies。衝撃や振動に強く、バッテリー駆動時間を延長できる点などをアピールしている。最後に、次のCPUである「Nehalem」もプレビューした。Nehalemのコアは2・4・8とスケーラブルで、加えてマルチスレッディングを採用。オプションでグラフィックスも内蔵できる。メモリコントローラを内蔵する点も特徴であり、省電力機能も強化される。