デスクトップ向けCPUの省電力化が進んでおり、モバイルCPUを使う「MoDT」(Mobile on Desktop)は以前ほど注目されていないが、引き続きこの分野に注力しているのがAOpen。ブースでは超小型PC「XC mini」の新製品として、Intel GM45チップセットを搭載する「MP45シリーズ」が紹介されていた。
XC miniは、15×15cmというMini-ITXよりも一回り小さいマザーボードを搭載する超小型PC。最新のMP45シリーズにはGM45チップセットが搭載されており、モバイル向けのCore 2 Duoが利用できる。ベアボーンになるか完成PCになるかは各国支社の判断によるとのことだったが、日本ではこれまでベアボーンで出ていたので、そうなる可能性が高そうだ。
またMini-ITXマザーボードを採用する「XC ubox」シリーズとして、Atomを搭載する「LE200」が登場した。大きさは200(W)×106(H)×321(D)mmと、キューブPCを横に半分にしたような形。フロントパネルには2.5インチHDDを挿入できるドライブベイも用意されている。カタログを見ると、デュアルコア版Atomを搭載する「LE210」も予定されているようだ。
一方、LE300はAMD向けとなるもので、Socket AM2のCPUに対応している。チップセットはNVIDIAのGeForce 7050 / nForce 630aで、グラフィック出力にはHDMI端子も備える。LE200には電源ユニットが内蔵されていたが、LE300はDC19V駆動になっており、ACアダプタを利用するのも大きな違いだ。
ところで、同社は昨年のCOMPUTEXにブースを出していなかったのだが、この理由を聞いてみたところ、「コンシューマ向けの新製品が特になかったから」とのこと。しかし小型PCへの注目度が上がってきており、今後はコンシューマ向けにも注力していくということだったので、AOpenファンはご安心を。