手描きをパソコンに取り込み、さらに加工をして描き上げる新しいスタイルの版画「ねこってさ」シリーズ15点を展示する樹乃さんの作品展「ねこってさ Mini Show」(c) JUNO KANI

イラストレーターとして活動する樹乃(じゅの)かにさんの作品展「ねこってさ Mini Show」が6月8日より、ギャラリー・フェイス トゥ フェイス(東京都武蔵野市)のオープニング展として開催される。自身のこれまでの生活で100匹以上もの猫と関わってきたという樹乃さんは、猫たちの様々な仕草や表情、性格などを猫の"ポートレート"として表現。展名のようにほのぼのとした印象の新作6点を含む15点を展示する。開催期間は6月15日まで。

「ねこってさ」シリーズは、樹乃さんが手描きとデジタル技法の両方の良さを駆使して描きあげた新しいスタイルの版画。手描きの描線をパソコンに取り込み、色彩とマチエール(質感表現)を加え、さらに彩色、加筆する。このシリーズのために用紙を選び、色彩もコントロールした、限定部数のこだわり溢れる仕上がりだ。作品は全て販売予定で、金額は8,000円~26,000円。その他、ポストカード約40種類を販売する。

ギャラリーでは「猫好きな人だけではなく、美術やデザインに興味がある人など幅広い層に観てもらいたい。ちょっとくせのある猫たちが皆さんの心をつかんでくれれば嬉しい」と話す。また、同ギャラリーはデザイン事務所が運営しており、今後はアート以外でもデザインジャンルやサブカルチャーの分野も企画し、若い作家の発表の場にもしていく予定だという。会期中無休。時間は12:00~19:00(最終日は18:00まで)。