Googleのソフトウェアエンジニアリングチームが、デスクトップアクセサリ実行環境のLinux移植版「Google Gadgets for Linux」をリリースした。同チームの公式ブログ「Google Open Source Blog」で、米国時間の3日に詳細が明かされたもの。ソースコードはApache License 2.0のもと、オープンソースソフトウェアとして公開される。
Google Gadgets for Linuxは、現時点ではソースコードのみ提供されている。コンパイルにはGCCやGNU autoconfといった基本的な開発ツールのほか、JavaScript-Cエンジン「SpiderMonkey」などのライブラリが必要。
GUIツールキットは、GTK+とQtの2種をサポート。GTK+を選択する場合はGTK+ 2.8.0以降とcairo 1.0.0以降、Qtを選択する場合はQt 4.3以降とQtWebKitが必要。コンパイルの具体的な手順は、Webサイト上で公開中の文書に詳しく記されている。
Google Gadgetsは、HTMLやJavaScriptなどWeb標準の技術で構成される小規模アプリケーション (ガジェット) の実行環境。当初はWindows版Google Desktop専用の機能として提供されていたが、2007年11月にMac版も公開。今回のLinux版のリリースにより、WindowsとMac OS X、Linuxに対応したクロスプラットフォーム指向のガジェット実行環境となる。