ソニーは4日、FM/AMラジオ「ICF-R100MT」を発表した。発売は7月10日で、価格はオープン。市場価格は1万2,000円前後と予想される。

山用ラジオ「ICF-R100MT」を付属のジャケットケースに収納したところ

同製品は、登山やハイキングなど、山でのレジャーで活躍する「山用」のラジオ。登山などの際に、天気予報などをラジオで聞いているという人は多いが、山中では、電波状態が悪く、受信状態が安定しなかったり、普段ラジオを使っている場所と違い、どの周波数に合わせればよいのか、調整がめんどうという問題があった。

そこで、ICF-R100MTでは、「山エリア一覧」カードを付属。登山などで人気のある国内の山117箇所を20のエリアに分割して記載したカードで、そこに書かれたエリア番号に合わせるだけで、その地域で受信可能なAM放送局が、プリセットされる。さらにラジオ部分はPLLシンセサイザー方式を採用。スーパーヘテロダインの局発部分をシンセサイザーによって作り出す上に、フィードバックさせて局発のふらつきを防ぐというもので、安定した受信が可能だ。

また、山だけでなく、全国を14のエリアに分け、エリア番号を選ぶだけで、その地域の放送局がプリセットされる「スーパーエリアコール」も搭載されている。こちらは、出張などの際に使用する機能とのことで、JRの東海道/山陽新幹線の車内向けの放送にも対応している。

山エリア一覧カードに記載されている番号を入力するだけで、受信可能な局がプリセットされる

本体は、薄型の名刺サイズ。専用のジャケットケースとキャリングケースが付属する。ジャケットケースは、本体と、山エリア一覧カード、予備の電池などを収納でき、そのままリュックのショルダーベルトに取りつけ可能。本体を衝撃から守ることも可能だ。キャリングケースは、本体のみが収納可能なケース。

イヤフォンは、ケーブル巻き取り式を採用。また、スピーカーも搭載されている。電源は単4電池×1。イヤフォンで聞いた場合には、FMで約40時間、AMでは約72時間の聴取が可能だ。