カシオ計算機は4日、キャビネットタイプの電子ピアノ「CELVIANO」シリーズより、グランドピアノの音の再現性を高めたベーシックモデル「AP400」を発表した。発売は6月19日で価格は17万3,250円。

CELVIANO AP400

同社は、グランドピアノの音質と弾き心地の再現性を追及した電子ピアノとして、「CELVIANO」と「Privia」を展開している。今回の新モデルAP400は、ピアノらしいデザインでこれからピアノを習い始めるエントリーユーザーに人気が高いという「CELVIANO」のベーシックモデル。

特長は、最上位機種である「AP500」と同じレベルに高めた音の表現力だ。「トリプルエレメントAIF(Acoustic&Intelligent Filtering System)音源」を採用し、弾いた音が消えるまでの滑らかな音色の変化や、弾く強さによって異なる音色の違いをリアルに表現できるようになったという。強弱の表現においては、従来モデルの「AP45」では、「強打」「弱打」の2段階でピアノの音をサンプリングして音づくりを行っているのに対し、AP400はこれに「中打」を加えた3段階でのサンプリングを行っている。また、最大同時発音数がAP45比で2倍の128音となっており、ダンパーペダルを多用する演奏などでも音の余韻を自然に保つことが可能とのことだ。

機能面では、鍵盤の中央から右側と左側で同じ音域で演奏できる「デュエット機能」内蔵しているピアノの名曲60曲の中から好きな曲を選び、右手あるいは左手のパートを消して自分で演奏する「レッスン機能」や練習成果を確認できる「録音機能」など、エントリーユーザーを意識した機能を搭載している。主な仕様は以下のとおり。

主な仕様
鍵盤 88鍵 スケーリングハンマーアクション鍵盤
ペダル 3本(ハーフペダル対応ダンパー/ソフト/ソステヌート)
スピーカー 2ウェイ4スピーカー(120mm×2+50mm×2/20W+20W)
電源 100V
サイズ 1395(W)×427(D)×838(H)mm
質量 約44.5kg