日本ビクターは4日、デジタルハイビジョンレコーダーの新製品「DR-HX500」「DR-HX250」を発表した。発売は7月上旬を予定しており、価格はオープン。市場価格はDR-HX500が9万5,000円前後、DR-HX250が7万5,000円前後と予想される。

VHSからのライブラリ資産の移行が手軽に行える3in1モデル「DR-HX500」。簡単リモコンも付属する

DR-HX500/250は、HDD/DVD/VHSの3つのメディアが利用可能なデジタルハイビジョンレコーダー。DR-HX500は500GB、DR-HX250は250GBのHDDを搭載する。記録方式は、ハイビジョン画質のMPEG-2 TSと標準が質のMPEG-2。MPEG-4/AVC H.264などには対応していない、いたって標準的なものだ。

デジタルハイビジョンレコーダーを初めて使う人を意識した作りの製品で、すべての機能を操作可能な標準のリモコンのほかに、よく使う機能だけに限定した「簡単リモコン」も付属する。簡単リモコンには、「見る」「録る」といった直感的に理解しやすい大型のボタンが配置されており、録るボタンを押すと、番組表が開き、そこから録画予約を行うことが可能。見るボタンを押した場合には、録画済みの番組が一覧表示され、その中からみたいものを選べば、再生がスタートする。また、HDMIはCECに対応しており、同社のテレビ「EXE」シリーズを始め各社のテレビと連動可能だ。

搭載されているVHSデッキは、録画も可能だが、予約録画には対応していない。VHSは、メインの録画用のデバイスではなく、従来より録りためたビデオライブラリをデジタル化したいという人に用意されていると考えた方がよいだろう。ダビングは、DVD/HDD/VHS間でそれぞれ行える。また、フロントパネルのドア内にDV端子が装備されており、ここに接続したデジタルビデオカメラの映像も、HDD/DVDにダビング可能となっている。DVDドライブ部分では、DVD-R/RWへの記録が可能(デジタル放送は一度HDDに録画したうえでムーブする)。再生可能なメディアは、DVD+-R/RWとDVD-RAM。ただし、DVD-RAMの場合、カートリッジきのメディアは、カートリッジを外す必要があり、またすべてのメディアの再生を保証するものではない。

チューナーはデジタル×1/アナログ×1。デジタル放送をTS録画中に、アナログ放送やライン入力から録画を行うことも可能だ。