『少林サッカー』や『カンフーハッスル』などのヒット作で知られる香港のトップスター、チャウ・シンチーの最新作『ミラクル7号』の公開を記念した記者会見が3日、都内で行われた。監督・脚本・主演を務めたチャウ・シンチーと、女の子でありながらシンチーの息子を演じたシュー・チャオが来日、また小倉優子が"こりん星"から応援に駆けつけた。

小倉優子、シュー・チャオ、チャウ・シンチー

チャウ・シンチー3年ぶりの最新作となる『ミラクル7号』は、超ビンボーな親子と謎の地球外生命体が織りなすSFファンタジー。工事現場で働くティー(チャウ・シンチー)がある日、ゴミ捨て場から拾ってきた謎の物体は、ここぞという場面でもさっぱり役に立たない"使えねー"地球外生命体だった。貧乏を理由に同級生からいじめられているティーの息子ディッキー(シュー・チャオ)は、それをミラクル7号と名づけ、友情を育んでいく。家族のような絆が芽生え始めたころ、ディッキー親子に最悪のピンチが訪れる――。

チャウ・シンチー初のSF映画だ

お台場の日本科学未来館で開催されている「エイリアン展」に"拉致"(=展示)されているミラクル7号に会うため来日したというチャウ・シンチーは、「頭はフワフワ、体はプラスチックの地球外生命体ミラクル7号は、以前飼っていた犬をモデルに作り出したんだ。参考にしたのは『ドラえもん』かな。スーパーファンだと断言するよ。かなりの影響を受けたね」とミラクル7号の生まれた経緯を紹介。

「お父さんは監督としてはシリアスな人。たくさんのことを教えてもらって感謝しています」と言うチャオの夢は映画監督になることだとか

また1万人を超すオーディションの中から"少年"ディッキー役に抜擢され、実生活でもシンチーと養子縁組を結んだシュー・チャオは「男役になると聞いたときは正直、びっくりしました。現場に入って髪を切ることになり、心が痛みました。髪が長い私は美女なのに(笑)」と、大人顔負けのジョークを披露した。

この日は「日本で最も有名なエイリアン」として"こりん星のゆうこりん"こと小倉優子が応援に駆けつけ、「次にまた映画でエイリアンを使うことがあればお願いします」と監督に出演を猛アピール。戸惑い気味のチャウ・シンチーに「舞台裏で挨拶したときはワゴン車に乗って来たと言っていたけど、本当にエイリアン?」と訊かれると、「うーん、半分くらいエイリアンです」と答え、会場を沸かせた。

『ミラクル7号』は6月28日(土)よりシネマスクエアとうきゅう他全国ロードショー。