KDDIは3日、au携帯電話の新製品「G'zOne W62CA」(カシオ計算機製)を発表した。耐水・耐衝撃性能を持つ「G'zOne」シリーズとしては、2006年夏モデルの「G'zOne W42CA」以来2年ぶりの新機種となる。7月以降発売予定。
IPX5/IPX7等級の防滴・防水性および従来のG'zOneシリーズ同等の耐衝撃性を備えるが、これまでの機種が骨太なデザインだったのに対し、厚さを2cm以内に抑え、アウトドア志向でありながらスマートな印象に仕上げた。また、KDDIの新共通プラットフォーム「KCP+」を採用し、豊富な機能を内蔵している。
左からシリーズ初代の「C303CA」(2000年)、初の折りたたみ「G'zOne TYPE-R」(2005年)、初のWIN「G'zOne W42CA」(2006年)、今回の「G'zOne W62CA」 |
W42CA(左)と同等の耐衝撃性に加えワンセグなど最新機能を搭載しながら、約9mmの薄型化を図った |
形状は標準的な折りたたみ型で、ディスプレイは約2.7インチワイドQVGA(240×400ドット)液晶を採用。従来機種で搭載されなかったワンセグ受信機能やおサイフケータイなどが新たに搭載されたほか、KCP+で標準サポートされるLISMO Video、Full Game!、au one ガジェット、Bluetooth通信機能、マルチプレイウィンドウなどが利用できる。また、「ケータイ de PCメール」、「au Smart Sports Run&Walk」(モーションセンサー対応)など最新のサービスにも対応する。背面のサブディスプレイには電子ペーパーを採用し、操作を行わない場合も常時時刻を表示する。
「W61CA」と同じく、カラーバリエーションによってキーパッドのデザインが異なっている |
背面ディスプレイには電子ペーパーを採用。表示内容の保持に電力を必要としないため、無操作時も常時時刻を表示する(操作時は秒まで表示) |
G'zOne独自の機能としては、内蔵のGPS、方位センサー、温度センサーを生かしたオリジナルアプリ群「G'zGEAR」を搭載する。アプリは、方角とその方向に存在する山の名所を表示する「EARTH COMPASS」、現在のおおまかな高度と日本地図上での位置を表示する「EARTH LOCATOR」、現在の温度と過去(1975年および2000年)の最高/最低気温を表示する「HEAT GAUGE」、国内100地点のタイドグラフ(時間による潮位の変化を示すグラフ)を表示する「SEA TIDE」、日出/日入の時刻を表示する「SUNRISE SUNSET」、月齢を表示する「ASTRO CALENDAR」の6種類で、内蔵モーションセンサーの働きにより本体を振ることで各機能を切り替えることもできる。
「EARTH COMPASS」では方角とその先にある山などを表示。現在地からの距離も出る |
「EARTH LOCATOR」では現在のおおまかな高さ(GPS計測による)を表示。上下にスクロールするとその高さに住む動物も見られる |
そのほか、ロスタイムの計測ができるなどスポーツシーンで役立つストップウォッチ/タイマー機能の「SPORTS TIMER」、ケガや急病への応急対処法をまとめた電子書籍「レスキューガイドブック」などを搭載。また、ここ数年のカシオ製携帯電話にはペンギンのキャラクターが登場する待受画面などがプリインストールされていたが、今回の製品では代わって、「G」にちなみゴリラのキャラクターが登場する。
"カシオのペンギン"に代わって2匹のゴリラ「Eco & Ego G」が登場。Ego Gは空き缶を放り投げて散らかしたりと"エゴ"だが、Eco Gはゴミの分別をするなど"エコ"。ペンギンと同じデザイナーが手がけたキャラクターだという |
寸法 | 約50×107×19.9mm |
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質量(電池装着時) | 約133g |
連続通話/待受時間 | 約260分/約230時間(カロリーカウンターOFF時) |
メインディスプレイ | 約2.7インチワイドQVGA(240×400ドット) |
サブディスプレイ | 約1.1インチ電子ペーパー(128セグメント) |
カメラ | 有効画素数197万画素 |
外部メモリ | microSDカード |
色 | スパークリンググリーン、バーンドブラック、フローズンホワイト |