NVIDIAのMID向け新ブランド。ポケットの中でx86に対抗か |
NVIDIAは2日(現地時間)、MIDなどの小型端末をターゲットに、「Tegra」プロセッサ・ファミリを発表した。同社では「Tegra」を、"コンピュータ・オン・チップ"向け製品の新ブランドと発表しており、あわせて「NVIDIA Tegra 650」「NVIDIA Tegra 600」の2製品を公開。これら製品によって、ポケットサイズの機器でもPCクラスの処理能力が実現するとしている。
Tegraでは、特定のタスク向けに、アプリケーションプロセッサとしてARMベースの800MHz動作のCPU、画像処理プロセッサ、オーディオ・プロセッサ、超低消費電力なGeForce GPUといった各プロセッサを搭載している。用途の異なる複数のプロセッサを搭載したヘテロジニアスなプロセッサ・アーキテクチャを採用することで、小型・省電力ながらも高い性能を備えるとされ、特に電力効率については「既存製品の最大10倍」(同社)を謳う。
NVIDIA Tegra 650では、以下のような特徴がアナウンスされている。
・終日のメディア処理、130時間のオーディオ再生、30時間のHDビデオ再生に対応。
・HD画像処理によって、先進のデジタルカメラ機能とHDカムコーダー機能に対応。
・Web 2.0アプリケーションに最適化されたハードウェア・サポートによって、デスクトップ品質による真のインターネット体験を実現。
・ディスプレイは、1080p HDMI、WSXGA+のLCDとCRT、NTSC/PALのTV出力をサポート。
・WiFi、ディスクドライバ、キーボード、マウスなどの周辺機器を直接サポート。
・包括的なボードサポートパッケージによって、Windows Mobileを採用した設計の市場投入期間を短縮。
なお、ターゲットとする機器は異なるが、今回のTegraプロセッサ・ファミリは、同社がスマートフォン向けにリリースした「NVIDIA APX 2500」に引き続く製品とされいる。