31日、映画『僕の彼女はサイボーグ』の完成披露試写会が開催されたので、さっそく取材してきました。
本作は『猟奇的な彼女』や『僕の彼女を紹介します』などのヒット作で知られるクァク・ジェヨン監督の最新作で、主演は今もっとも旬な俳優である綾瀬はるかと小出恵介。特に綾瀬はるかにはセカチューを見て以来すっかり骨抜きにされている僕ですので、そりゃもう会場へ向かう足取りも自然とスキップになるってもんですよね!
ちなみに本作の簡単なあらすじは、
寂しい生活を送る大学生のジロー(小出恵介)の目の前に突然現れたサイボーグ少女(綾瀬はるか)。実は彼女は未来の自分が過去の人生をやり直すために送り込んだサイボーグだった……。
という感じ。詳しくはレビューをご覧くださいね。サイボーグ少女を綾瀬はるかが演じているというのがミソで、これには思わず監督わかってるな! と手を叩いてしまいました。初音ミクといい、本作といい、今は美女ロボットの時代です。
……ということで、はやる気持ちを抑えつつやってきたのは、有楽町から徒歩5分の映画館、サロンパス ルーブル丸の内。
「丸の内OLはやっぱりヒルズ族としか合コンをしないのだろうか」という死ぬほどどうでもいいことを考えながら撮影のセッティングをしているとあっという間に開始時刻がきて、いよいよ舞台挨拶がスタート!
左から小出恵介、綾瀬はるか、クァク・ジェヨン監督・通訳のお姉さん |
この日、登壇したのは、本作の監督であるクァク・ジェヨンと、主演の綾瀬はるか、小出恵介の3人。
ほんのりと腕が透けて見える上品な黒のワンピースがセクシーで、これがまた綾瀬はるかに似合うこと! ナイスな仕事だスタイリスト! ちなみに今回使用していない写真も含めてかなりの枚数を撮影しましたが、後で確認してみるとそのうち9割が綾瀬はるかでした。無意識に追いかけすぎだろ自分。
そんな綾瀬はるかは、サイボーグの役作りについての質問に、「サイボーグなので無駄に動かないことや、瞬きをしないことに気をつけました」と撮影時のエピソードを振り返っていました。
……いや、「瞬きをしない」ってさらりと言いましたけど、それって相当大変じゃん! そういえば『A.I.』のときにもオスメント君が似たようなことを言っていましたね。ためしに今やってみたら僕は1分も我慢できなかったです。
そして、綾瀬はるかの相手役となるのが小出恵介。 スーツでビシッと決めながらもシャツやネクタイ、靴でカジュアルに外すという上級オシャレテクを披露していました。実際に見るとやっぱりイケメンだなー。『のだめカンタービレ』に出演していたときはコミカルな役どころだったのであまりそう思わなかったんですけど。
その小出恵介、映画について、「本格的なアクションに挑戦したのは今回が初めて。サイボーグ彼女に突き飛ばされるシーンでは本当に失神してしまいました」と驚きのエピソードを告白。
オシャレなイケメンって反則だろ |
また、「韓国の常識で書かれた脚本なので、日本の常識とは違うところがありました。僕は苦学生の役なのですが、ビルの屋上に住んでいたり、朝からチゲ鍋を食べたりしているんです。セリフの言い回しも僕らが普段使う言葉づかいではなくて、そういう違いが良い感じに映画に出ました」と日韓の文化の違いについても語っていました。
確かに本作は、監督は韓国なんだけどそれ以外は日本という、日韓の交流を象徴するかのような作品に仕上がっていますよね。しかし韓国って本当に朝からチゲ鍋食べるの? 和食で言うなら朝から天ぷらっていうぐらいのパワフルメニューだと思うのですが。
「サイボーグの演技は監督がとても上手かったのでヒントにしました」と語る綾瀬はるか。監督すごいな! |
ここで司会者から、本作を制作した感想と、今後の展望についての質問がクァク・ジェヨン監督に。
監督は「的外れな答えになるかもしれませんが」と前置きした上で、「映画の中で、綾瀬さんがチャイナドレスを着て舞台の上でダンスするシーンがありますが、そのときに綾瀬さんが壁にぶつかって鼻が腫れてしまったのです。でも病院には行かないと言う。なぜかと聞くと『これで日本の女優がか弱いというイメージを与えたくないから』と言うのです。小出さんも車にぶつかって落ちるシーンで気絶してしまうぐらいがんばってくれました」と2人の努力を讃え、これには客席からも拍手が沸き起こっていました。
がんばる若手と、俳優の努力をしっかりと認めてくれる監督、か。 うん、これなら日韓映画界の展望は明るいんじゃないかな。
……ということで、個人的に綾瀬はるかが壁にぶつかるシーンに注目して見てみたい『僕は彼女はサイボーグ』は、全国松竹・東急系にてロードショー中です!
両手を挙げた観客をバックに記念写真! |
あ、そういえば司会者から最後に主演2人の理想の恋愛について質問があったんだけど、綾瀬はるかの答えは「お互いを思いやり高めあっていける人」、小出恵介は「沈黙が大丈夫な人」が理想なのだとか。ファンの皆さんは参考にするといいと思うよ!
(C) 2008 「僕の彼女はサイボーグ」フィルムパートナーズ