石油元売り各社は6月より、石油製品の卸値を1リットルあたり10円前後引き上げることを発表した。うち出光興産は27日、6月1日出荷分よりガソリンの卸値を1リットルあたり9.5円値上げすることを発表。また、新日本石油でも28日、6月1日より11.4円値上げするとしている。同社によると、約2年前の2006年9月時点と比べると、卸価格は32.4円の値上がりとなっているという。
両社とも価格改定の理由として、原油価格の高騰による調達コストの急騰のほか、原油価格の上昇による諸コストの増加分を卸値に転嫁したため、としている。卸価格の10円前後の値上げは過去最大規模。これを受けて、一部地域ではすでに、ガソリン1リットルの価格が170円台に突入している。
指標原油・為替 (C)出光興産 |
月次コスト変化の推移 (C)新日本石油 |