「PLC-ET/MW-S」。親機と子機は同一製品で本体下部のスイッチを切り替えることで親機と子機を使い分けられる |
アイ・オー・データ機器は28日、最大210Mbpsの高速通信を実現したコンセント直結型PLCアダプターの親機&子機セットモデル「PLC-ET/MW-S」、および増設用子機単品モデル「PLC-ET/MW」を発表した。価格はそれぞれ1万6,800円、1万400円。いずれも6月下旬に出荷される予定だ。
PLC-ET/MWは、「HD-PLC」に準拠したPLCアダプター。従来機種の据え置き型と比較して本体サイズを約1/2の名刺サイズにまで小型化したほか、重量も約1/2に軽量化している。また、使用する周波数帯域を従来の4~28MHzから2~28MHzに拡張することで通信速度を約10%向上させ、従来の最大190Mbpsから最大210Mbpsへと強化した。このほか、通常時の消費電力を従来機種の4Wから3Wに削減し、約25%の省電力化を実現したことに加え、LANのリンクが切れると約20分後に消費電力を1W以下にする「省電力モード」を搭載している。
親機と子機がセットになったPLC-ET/MW-Sでは、初期登録設定と暗号化が出荷時にあらかじめ設定されているため、ドライバのインストールや設定ボタンなどの操作が不要。コンセントに差し込むだけでPLCネットワークが通信可能となる。子機の増設もPCからの操作は不要で、本体の子機セットアップボタンを押すだけで設定できる。さらに、子機のセットアップボタンを約1秒間押すことにより、PLCアダプターのランプが点灯し、その点灯状況でPCを使うことなくおおよその通信速度の測定が可能となっている。
仕様は、本体サイズが55(W)×90(D)×36(H)mm、重量が約130g(本体のみ)。PLCインタフェース側のネットワークに接続できるPLCアダプターの推奨台数は最大16台(親機1台、子機15台)、LANインタフェース側のPLCアダプターに接続できるネットワーク機器の推奨台数は親機、子機それぞれに最大8台。アクセス方式はCSMA/CD、セキュリティはAES128ビット暗号化、通信距離は屋内200m。物理インタフェースは10BASE-T / 100BASE-TX、対応プロトコルはTCP/IP (IPv4、/ IPv6)。