SAP傘下となった現在、同社の製品ロードマップが気になるところだが、Schwarz氏は「心配はご無用 - これが重要なメッセージだ」と述べる。
Business Objectsの統合は、NetWeaverをベースに「SAP Business Inteligence Accelalato(BIA)」を改善する方向で進めていく。SAP、非SAPインフラと統合して包括性を強化、「投資を保護し、IT部門、データ専門家、ビジネスユーザーが使えるBIを提供する」という。そして、最新のBI統合プラットフォームとなる「BusinessObjects XI 3.0」を紹介した。今年3月に発表したもので、SAP向けに最適化されている。
そして、分析機能を融合したBIソリューション「BusinessObjects Polestar」、BIA、NetWeaverを組み合わせたデモを披露した。
SAPとの統合により、これまでとまったく同じインタフェースで拡張性が大幅に強化した。家電メーカーが「冷蔵庫の売り上げ」というキーワードで検索したところ、SAPとSAP以外のシステムから検索、10億9,347万ものデータ表から1.641秒で結果を表示してみせた。
特徴はスピードだけではない。データのナビゲーションだ。「冷蔵庫」では容量、「TV」では画面サイズ別などのデータが表示される。適切なデータを表示するだけでなく、エクスプローションパネルでは詳細データを入手できる。「使いやすさとパフォーマンスを同時に実現する」とSchwarz氏。