Adobe Systemsは27日 (米国時間)、 グラフィックソフトの統合パッケージ「Adobe Creative Suite」次期バージョンの一部を公開、パブリックβ版として提供を開始した。公開される製品は、Webオーサリングツール「Adobe Dreamweaver」、Web向けグラフィックツール「Adobe Fireworks」、オーディオ編集ツール「Adobe Soundbooth」の3種。動作環境はWindows XP SP2 / Vista、およびMac OS X 10.4.11以降。
次期バージョンのDreamweaverでは、JavaScriptやXMLとリンクしたHTMLを生成する機能が強化。HTMLファイルを開くとCSSやJavaScriptなどの関連するファイルが表示される「Related Files Toolbar」や、文書のさまざまな部分に使われているコードを一度のアップデートで変更できる「Code Navigator」という新機能が追加された。デザインしたページをプレビューする「Live View Mode」も一新、レンダリングエンジンがSafariやAdobe AIRにも採用されている「Webkit」に変更された。
Fireworksでは、Creative Suiteに含まれる他のアプリケーションとマッチする新しいUIを採用、操作性が向上した。作成したデザインカンプをPDFとして出力する機能も追加されている。Soundboothには、複数トラックを持つオーディオクリップの編集機能や、MP3圧縮の設定を保存前にプレビューするなどの新機能が搭載された。
上記3製品はAdobe Labsから無償ダウンロードできるが、最初の起動から48時間後には利用不能となる。ただし、Adobe Creative Suite 3のユーザは、製品のシリアルナンバーを入力することで、次バージョンの正式リリースまで利用を続けることができる。