エ-・アンド・デイは6月20日、熱中症の危険指数を計測してアラームで警告する「熱中症指数モニターAD-5695」を発売する。同製品は、熱中症の危険を示す指標「WBGT指数」を輻射熱と気温および湿度をもとに計算して表示するというデジタル計測器となる。価格は2万9,000円(税別)。
近年、熱中症の発生は増加しており、熱中症による死亡事故は年間約100人を超えるという。また熱中症は夏の炎天下で起こるものと思われがちだが、実際には屋内でも発生しており、労働や運動の環境によっては夏だけでなく一年中発生する危険性があるとされている。同社ではこうした危険を未然に防ぐため、同製品を開発したとしている。
同製品は、人間の頭を想定した黒い球体部で輻射熱を計測し、あわせて気温と湿度も計測することで、人間が熱中症になりやすい環境を機械的に測定する。日本生気象学会の指針によると、熱中症の危険を示す指標「WBGT指数」が25℃以上に達すると"警戒"が必要で、28℃以上は「すべての生活活動で(熱中症が)おこる危険性がある」とされる"厳重警戒"。31℃以上は"危険"と判断されるという。同製品ではあらかじめ設定しておいたWBGT指数に達するとアラームが鳴るため、熱中症になる前に"運動をやめる"もしくは"日陰に入る"などの対策をとることができるとしている。
本体のサイズは、黒球部分が直径75mm、本体は48.7(W)×278(H) ×29.4(D)mm。重量は200gと持ち運びも容易で、市販のカメラ用三脚にも取り付け可能だ。