マスターカード・ワールドワイドは5月31日より、日本における「プライスレス」シリーズとしては20作品目にあたる新CM「priceless:ローマの平日」篇をオンエアする。精神的な豊かさを主眼に置いた「プライスレスキャンペーン」は1997年よりアメリカで開始され、現在では世界110カ国、51カ国語で展開。日本においては今年で10年目を迎え、ブランド認知力の向上に寄与しているという。
プライスレスキャンペーンは1997年より、アメリカで開始された。消費者が物質ではなく、精神的な豊かさを求める方向へとシフトしているという市場調査の結果を踏まえ、「世の中ではお金では買えない価値があり、お金では買うことができない、真に『プライスレス』な体験がある」という考えに帰結した。その後同キャンペーンは、すぐに広告としての枠を超え、米国の流行語のひとつとなったとする。
日本におけるプライスレスキャンペーンは1999年より開始され、2008年で10年目を迎える。マスターカード・ワールドワイド在日代表のダグラス・ロレンツ氏は「キャンペーンの開始当初は、プライスレスという概念が日本にはなかったため、日本のマーケットに反映させるかどうかが、最初のポイントでした。プライスレスに代わる言葉も無かったので、『プライスレス』と外来語のまま用い、『お金で買えない価値がある~』という言葉を添えました。それが大成功だった。プライスレスという言葉が日本語として浸透したことは、弊社にとって誇りです」と述べた。
同社は現在、国際ブランドとして海外旅行での利用促進を目的としており、新CMも舞台をローマに設定している。26日、都内で開かれた新CMの記者会見では、出演した大竹しのぶさんと清水昭博さんが登場。ジャズクラブ篇に次いで2度目の出演となる大竹さんは新CMについて「子どもが手を離れて、夫婦2人でまた幸せになろうと思えることがとても素敵に思えました。夫婦っていいですね」とコメント。自分にとってプライスレスなこととしては「CM制作時もスタッフの方々が、細やかな所にまで配慮してくださったことがとても嬉しかった。小さなことを大事にすることが、プライスレスだと思います」と話した。