メルセデス・ベンツ日本は、 メルセデス・ベンツの最高級ロードスター「SLクラス」を約7年ぶりに大幅に改良し、本日より発売を開始した。価格は「SL 350」が1,190万円、「SL 550」が1,510万円、受注生産の「SL 600」が1,930万円。
メルセデス・ベンツ SLクラスは、1954年に発表されたガルウィングモデル「300 SL」から始まる、メルセデス・ベンツ高級スポーツカー「SL」の第5世代にあたるモデル。今回のモデルチェンジでは、新しいトレンドの中に伝統的デザインを取り入れた新しいエクステリアのほか、実用性と快適性も向上させた。
エクステリアは、20mmワイドになったフロントグリル、サイドエアアウトレット、新デザインのヘッドライト、ボンネットに伸びる2本のパワードームなどの採用により、よりダイナミックなデザインに変更した。リヤにはディフューザーデザインのリアスカート、ツインクロームエグゾーストエンドを装備する。インテリアは、メーターパネル外周部にホワイトを用い、美しく視認性に優れたデザインとしている。
搭載されるエンジンは、「SL 350」が3.5L(リッター)V型6気筒、「SL 550」が5.5L(リッター)V型8気筒、「SL 600」がツインターボチャージャー付き5.5L(リッター)V型12気筒となる。このうち「SL 350」に搭載される3.5Lエンジンは新たに専用のチューニングを施し、最高出力316psと、従来モデルから44psのパワーアップを実現した。これに組み合わされる電子制御7速トランスミッションはシフトダウン時の自動スロットルブリッピング機能を採用し、シフトダウンによるショックを大幅に低減するという。
安全面では、走行状態に合わせてヘッドライトの照射をコントロールし、最良の視界を確保する「インテリジェントライトシステム」を日本で初めて装備した(メルセデス・ベンツ日本調べ)。たとえば「カントリー(一般道)モード」では対向車線側をより明るく照らすことで視界を広げ、「ハイウェイ(高速道)モード」ではロービームの照射範囲を2段階で拡大する。
実用・快適性の面では、日本仕様初となる「キーレスゴー」を採用。これはキーを携帯しているだけで、リモコン操作をすることなくドアの開錠/施錠ができるシステム。また、シート内部にセラミックヒーター備え、乗員の首周りに温風を吹き出す 「エアスカーフ」を全車に標準装備した。これにより、寒冷時においても快適にオープンエアドライブを楽しむことができる。さらには、HDDナビゲーション、地上デジタル放送対応テレビ、Bluetoothによる携帯電話ハンズフリー機能を統合した「COMANDシステム」も装備。オーディオでは10スピーカー総合510Wのサウンドシステムを採用している。