ウィルコムは22日、2009年にサービス開始予定の次世代PHSにおける端末およびバックボーンシステムの開発ベンダーを決定したと発表した。
端末は、現行PHS端末開発において実績のあるネットインデックスとNECインフロンティアの製品を採用する。端末に搭載されるベースバンドICはイスラエルAltair semiconductor、カナダWavesat、エイビットと共同開発し、ネットインデックスがAltair製、NECインフロンティアがWavesat製・エイビット製のICをそれぞれ採用する。
バックボーンシステムはスタレントネットワークスの製品を採用する。同社は世界各国の主要移動体通信事業者への導入実績があり、KDDI、韓国SK Telecom、米Verizon Wirelessなどにシステムを提供している。なお、基地局の開発は京セラを軸として推進する。
次世代PHSは、モバイルWiMAXと同様に2.5GHz帯で提供される広帯域移動無線アクセスシステム(BWA)で、現行PHSの後継サービスとして、送受信ともに20Mbps以上という通信速度の実現を目指している。
(吉川英一/K-MAX)