メモリベンダーの独Qimonda AGは21日(現地時間)、次世代のグラフィック用メモリ「GDDR5」の量産・出荷を開始したと発表した。QimondaはAMDとの提携も明らかにしており、同社の次期グラフィック製品に搭載される見通し。
Qimonda AGのGDDR5メモリチップ |
発表によると、QimondaはGDDR5のローンチパートナーとしてAMDと提携し、同社に向けて、すでに速度4.0GbpsのGDDR5 512Mbitチップの出荷を開始したという。QimondaはGDDR5メモリのサンプル出荷を2007年11月に発表しており、それから約半年で量産も実現した。
GDDR5は次世代のグラフィック用メモリとして策定が進められている規格。現在主流のGDDR3に比べ、データレートが大幅に向上するほか、多くの省電力機能も備える。同社によれば、高性能デスクトップ・グラフィックカードに続き、ノートPC用グラフィック、ゲーム機などでも採用される見込みだという。
AMD回路技術担当シニアディレクターのJoe Macri氏は「Qimondaの強力なGDDR5ロードマップが決め手となり、GDDR5 GPUの製品化を実現する最初の技術パートナーとしてQimondaと提携した。初回サンプルと量産出荷が早い段階で提供されたことは、今回の高性能GPUの開発および製品化に対して、多大な価値をもたらしてくれた」とコメントしている。
GDDR5については、韓国Hynix SemiconductorやSamsung Electronicsも今年前半の量産開始を計画していた。