米AMDは5月19日 (現地時間)、ゲームPC向けのプラットフォーム・ブランド「AMD GAME!」を発表した。PCゲームを楽しむのに充分な機能をバランスよく備えたPCを、消費者が簡単に区別できるようにする。
「AMD GAME!は、PCハードウエアの深い知識を持たなくても、消費者がゲームに最適なシステムを手にできることを約束する」とAMDの最高マーケティング責任者であるNigel Dessau氏は説明する。Jon Peddie Researchによると、2007年に発売されたデスクトップ/ ノートPCのうち、優れたゲーミング体験を楽しめる製品は3分の1にとどまった。AMDは、個々のパーツやソフトウエアではなく、目的に適した全体の機能バランスを消費者に伝えるのが重要だと考えており、消費者がコンソールゲーム機を購入するように、シンプルにゲーム向けPCを選べるようにするのをAMD GAME!の目標としている。中にはハイエンド製品でなければゲームを楽しめないと考える消費者もいるため、ロゴ・プログラムは手頃な価格帯のゲームPCが普及する助けにもなるという。
AMD GAME! システムは、PhenomプロセッサやTurion Ultraプロセッサ、Athlonプロセッサ、ATI Radeon HD 3000シリーズ・グラフィックス、AMDチップセットなど、AMDテクノロジの組み合わせだ。「AMD GAME!」と「AMD GAME! Ultra」の2つのシステムブランドが用意されており、前者はゲームやHDエンターテインメントを楽しむのに充分なメインストリーム向けPCシステムとなっている。デスクトップPCの最低要件はAthlon X2 5600+ Processor、ATI Radeon HD 3650 graphics、AMD 770チップセットだ。AMD GAME! Ultraは、DirectX 10.1対応やUVD HDビデオ・アクセラレーションなどハイエンドなゲーミング体験を実現する。デスクトップPCの最低要件は、Phenom X4 9500プロセッサ、ATI Radeon HD 3850グラフィックス、AMD 770チップセット。AMD GAME!の専用Webページで、AMD GAME!とAMD GAME! Ultraのシステム構成例が5つずつ公開されている。
AMD GAME!パートナーには、ASUS、Gigabyte、Logitech、MSI、Microsoftなど、多数のパーツおよび周辺機器メーカーが名を連ねている。米国ではAlienware、Cyberpower、iBuypower、Maingear、Velocity Microなどのシステムビルダーがオンラインストアを通じて、AMD GAME!に準拠したPC製品の販売を開始しており、今年後半には小売店にもAMD GAME!システムが並ぶ見通しだという。