絶版写真集を集めた展示会「レアブック コレクション2008」が16日より、渋谷パルコ(東京都渋谷区)part1・B1Fのロゴスギャラリーで開催されている。開催期間は28日まで。
会場風景。展示される写真集は購入可能となっており、手にとって閲覧することもできる |
今回で5回目を迎える同展会場には、アレクセイ・ブロドビッチが手がけた幻の雑誌『ポートフォリオ1』(1950年刊)、『ポートフォリオ3』(1951年刊)、リチャード・アヴェドンの『アリス・イン・ワンダーランド』(1973年刊)、サム・ハスキンスの『カウボーイ・ケイト・アンド・アザー・ストーリィーズ』(1965年刊)のオリジナル版、ヴィジョネアがルイ・ヴィトンとコラボしたNo.18『ファッション・スペシャル』(1996年刊)など、約100冊もの貴重なヴィンテージ写真集が一同に揃う。
『Portfolio #1』Alexey Brodovitch (Design) /Zebra Press, 1950 |
『Thierry Mugler: Photographer』Thierry Mugler/Thames & Hudson, 1988 |
『Jock Sturges』Jock Sturges/Scalo,1996 |
『Veruschka』Vera Lehndorff, Holger Trulzsch/Thames and Hudson,1986 |
『London After the dream』ハービー・山口/流行通信,1985 |
また欧米にて1960~1970年代に刊行された日本人写真家のアート系写真集が人気であることを踏まえ、将来的に注目が予想される日本のファッション系写真集を先取りして紹介。篠山紀信氏、立木義浩氏、坂田栄一郎氏、ハービー・山口氏、伊島薫氏、上田義彦氏、ヒロミックス氏など、ファッションやコマーシャル分野で活躍する日本人写真家にフォーカスを当てている。
さらに、近年注目を集めている日本人写真家のNAOKI氏による写真展「Summer Diary in Sifnos」も同時開催。"21世紀の理想の女の子像"をテーマに、ギリシャのシフノス島で撮影したポートレートや風景写真など約15点が展示、販売されている。
若手モデルの瀬畑茉有子氏を起用したフォト・ストーリー |
同展示会を企画したブリッツ・インターナショナルの福川芳郎氏は「欧米では3~4年前から写真集自体がひとつの"アート作品"として認識されるようになっている。写真集だけのオークションも行われているほどです」と語る。中でも「ファッションやコマーシャル分野の写真集の人気は非常に高いですね。ファッション写真には、"その時代の感性を切り取る"という要素があるからでしょう」と最近の傾向を分析してくれた。作家性があり、時代性が反映されるファッション写真は、部屋に飾るインテリアとして買い求める人が多いという。
また福川氏によると、初めての写真集を購入する際に気をつけるべき点は「複数の写真家の作品が掲載されているものがおすすめ。その中から自分の好きな写真家をみつけてほしい」とのことだ。絶版本ばかりを集めた同展では、ほとんどの展示されている写真集は一点もので"売り切れご免"となっている。興味のある方は是非はやめに会場へ足を運んでいいただきたい。
※掲載写真は、展示・販売する商品の一例です
会場 | ロゴスギャラリー(渋谷パルコ part1 / B1) |
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期間 | 2008年5月16日~5月28日 |
開催時間 | 10:00~21:00(最終日は17:00まで) |
入場料 | 無料 |