全日本空輸(以下、ANA)はこのほど、国際線旅客における「燃油特別付加運賃」(燃油サーチャージ)の運賃額改定を国土交通省に申請した。
この背景には、過去に例を見ないほどの燃油の高騰が関係する。2008年2月から4月の航空燃料市場価格(シンガポールケロシン市場価格)平均は、1バレル当たり126.05ドル。このままだと1バレル当たり150ドルを超える水準で推移しているという。同社では、燃油サーチャージを3カ月ごとに見直しており、今回申請したのは7月1日から9月30日までの航空券発券分となる。
燃油サーチャージ額は1旅客1区間片道当たり、日本 - 欧州・米国本土・カナダ・中東間において、2万円から2万8,000円、日本 - ハワイ・タイ・シンガポール・マレーシア・インド間の場合、1万4,000円から2万円の引き上げを予定する。その他区間でも、1,000円~2,500円程度値上げしていく。
なお10月以降の燃油サーチャージについては、5月から7月のシンガポールケロシン市場価格の平均が120ドル未満(1バレル当たり)となった場合、改定基準に従って値下げするとしている。