ニコンのデジタル一眼レフカメラ「D3」が、カメラ記者クラブが主催するイベント「カメラグランプリ」のカメラグランプリ2008大賞を受賞した。カメラ記者クラブ賞にはシグマ「DP1」、ナナオ「EIZO ColorEdge」シリーズ、富士フイルム「フジクロームVelvia50」が選出された。また、同時に行なわれた「あなたが選ぶベストカメラ大賞」でもニコン「D3」が選ばれた。

大賞を受賞したニコン「D3」

「カメラグランプリ」は毎年カメラ記者クラブのメンバーや選考委員により、その年1年に発売されたスチルカメラの中から優れたカメラを選出するもので、「大賞」は日本で最も権威のあるスチルカメラの賞となっている。同時に選定される「カメラ記者クラブ賞」は大衆性、話題性、先進性に特に優れた製品に贈られる。また「あなたが選ぶベストカメラ大賞」はカメラグランプリが25周年を記念して本年度より制定されたもので、一般ユーザーの投票によって選ばれる。

カメラ記者クラブは国内の写真・カメラ雑誌のメカニズム担当記者で構成され、現在12誌が参画。カメラグランプリの選考委員は、クラブのメンバーをはじめ、加盟雑誌の編集長、特別選考委員(学識経験者、カメラメカニズムライター、写真家)などから組織されており、2008年は総勢55名が選考を務めたという。選考対象となったカメラは、2007年4月1日から2008年3月31日までに国内で新発売された170機種。

ニコン「D3」の選考理由としては、ファン待望の35mm判フルサイズ撮像素子を搭載したフラッグシップ機として、ISO6400の高感度や高密度51点AFといった革新的な機能を数多く搭載。プロフェッショナルから写真愛好家まで、広く愛されるカメラを開発した点が評価された。ニコンとしては2006年の「D200」以来2年ぶり6回目の受賞となる。また、「D3」は欧州の写真・映像関連の賞「TIPA (Technical Image Press Association)」の「TIPA ベスト プロフェッショナルデジタル一眼レフカメラ 2008」も受賞している。

シグマ「DP1」については、コンパクトカメラでありながら大型で高画素(1,400万画素)のイメージセンサーの搭載など、デジタル一眼レフの性能にこだわった製品作りが高く評価された。ナナオの液晶モニタ「EIZO ColorEdge」は、5年間の長期保障や高い信頼性と安定性、デジタルフォトの普及と発展に大きく寄与しての受賞。富士フイルムの「フジクロームVelvia50」は、鮮鋭で深みのある色再現、立体感や質感の描写力などが特長のフィルム。写真のデジタル化が進むなか、銀塩写真の分野でより良い新製品とサービスの提供を宣言するなど、フィルムユーザーに対しても真摯な姿勢を示し、高い性能のフィルムを作り続けている点が評価され受賞した。

また「あなたが選ぶベストカメラ大賞」は3月19日~22日に行われた「フォトイメージング エキスポ(PIE)2008」の開催時期に投票期間を設け、メールにて投票されたものを集計したとしている。

カメラ記者クラブ賞 シグマ「DP1」

カメラ記者クラブ賞 ナナオ「EIZO ColorEdge」シリーズ

カメラ記者クラブ賞 富士フイルム「フジクロームVelvia50」

あなたが選ぶベストカメラ大賞 ニコン「D3」