英BTは7日(英国時間)、ADSLインターネット接続「BT Total Broadband」の最新サービスとして、携帯端末とサービスを加えた「BT Total Broadband Anywhere」を発表した。屋内と屋外でWi-Fi経由のインターネットやVoIP通話を利用できる。2005年に開始したFMCサービス「BT Fusion」後、再びモバイル市場に挑戦する。
Broadband Anywhereは、家庭でのADSLブロードバンドに加え、屋外での無線インターネットサービスを特徴とする。利用料金は月額23.99ポンド(4,900円程度)から。同社のADSLサービス「BT Total Broadband Option 3」より5ポンド高い月額料金で、屋外でもブロードバンドインターネットを利用できるという。
同サービスの加入者は、「BT ToGo」対応スマートフォンとしてHTCの「S620」か「S710」を選択できる。ともにWindows Mobile 6を搭載し、GSM/EDGEなどの携帯電話網のほか、Wi-Fiに対応する。
屋内ではホームルーター「Home Hub」経由で有線/無線のインターネットを利用できる。屋外では、Wi-Fiアクセスポイントが利用できるエリアではインターネット接続やBTのVoIPサービス「BT Broadband Talk」を利用しての通話ができる。Wi-Fiエリア以外では、無料通話50分などのバンドルサービスを利用できる。
BTは無線LANアクセスポイントコミュニティのFONと提携しており、Broadband Anywareの加入者は自動的に「BT FON Wi-Fi Community」に加入することになり、全英に8万2,000以上あるアクセスポイントを無料で利用できるほか、全世界19万のアクセスポイント、英国とアイルランドで展開するBTのアクセスポイント「BT Openzone」も利用できる。
端末には、BTの電子メールアドレスが事前設定済みで、このほかのアカウントについても容易に設定して利用できるという。メッセージ機能、カメラなどのマルチメディア機能のほか、米SMobile Systemsと提携しモバイルセキュリティ機能も搭載した。個人用メディアバックアップサービス「BT Digital Vault」など、BTが提供するサービスとの統合性も強化したという。
50分間の通話、50通のテキストメッセージ、ダウンロード容量10Mバイト(Wi-Fiエリアでは無制限)を含む最小サービス「Broadband Anywhere 50」のほか、通話時間600分間、テキストメッセージ700通などをバンドルした「Broadband Anywhere 600」(月額53.99ポンド)など、4種類の料金プランから選択できる。