Microsoftは米国時間の15日、非営利団体One Laptop Per Child (OLPC) が発展途上国の子供向けに提供する低価格ノートPC「XO」に、Windowsを提供することで合意したと発表した。Windows搭載のXOは、いくつかの新興国市場で6月から試験的な導入が実施される見込み。製造工程向けのリリースは、2008年8月か9月になる予定。
OLPC XOに搭載されるWindowsには、無線LAN機能やカメラ、ライティングパッド、カスタムキーや省電力機能など、XO向けにカスタマイズされたドライバを同梱。SDカードからのブートをサポートするBIOSも用意されるとのこと。
現行機種にはLinuxのみ搭載されているが、Windows搭載モデルの登場によりOSの選択が可能になる。OLPC議長のNicholas Negroponte氏は、LinuxとWindowsのデュアルブートモデルの計画とともに、OLPCのユーザインターフェイス「Sugar」をWindowsに移植する方針を明らかにしている。
OLPC XOは、発展途上国の貧しい子供へ1人1台づつ提供することを目的とした低価格ノートPC。1台あたりの単価が100ドルと低価格なほか、熱や湿気など過酷な気象条件にも対応可能な堅牢性と、電力供給が安定しない地域でも利用しやすいよう多様な電源に対応するなどの特徴を備えている。