毎日コミュニケーションズは14日、日本将棋連盟と日本女子プロ将棋協会と共同開催する女流タイトル戦「マイナビ女子オープン」の決勝五番勝負第4局を行った。第1期マイナビ女子オープンの初代「女王」には、矢内理絵子女流名人が決定。同タイトル戦で、矢内女流名人は甲斐智美女流二段を91手で降し、決勝通算成績3勝1敗となり優勝を決めた。今回の優勝で矢内氏は女流タイトル全五冠のうち「女流名人」と「女王」の二冠獲得を果たした。
マイナビ女子オープンで優勝し、初代女王の称号を手にした矢内理絵子女流名人 |
「マイナビ女子オープン」は、2007年に創設された女流棋戦。優勝者には「女王」の称号と、女流棋戦としては最高額の賞金500万円が与えられるという。
矢内初代女王は対局後の記者会見で「今後も長く(女王と)呼んでもらえるように頑張りたい。初めての二冠保持は、女流名人に就かせてもらって以来やっときたチャンスで、つかむことができて非常にうれしいです」と喜びを語った。
初代女王の就位式は7月18日に東京・パレスホテルのゴールデンルームにて行われる予定。当日は同就位式の他にも、次期の挑戦者決定トーナメント出場権を競う予選対局の公開抽選会も実施されるという。
矢内理絵子プロフィール
1980年1月10日生まれ。埼玉県行田市出身。関根茂九段門下。 1993年女流2級、2004年女流四段。女流名人3期、タイトル戦出場11回、レディースオープン・トーナメント優勝2回。第35回将棋大賞において女流棋士賞を受賞。