2006年に公開され、日本アカデミー賞をはじめ数多くの映画賞を受賞した映画『フラガール』がこの7月に舞台となって帰ってくる。14日、主演の福田沙紀、片瀬那奈を筆頭にキャスト陣、スタッフが勢揃いし、都内で記者会見を行った。
キャストはそれぞれ作品のイメージ衣装に身を包んで登壇。スパリゾートハワイアンズの現役フラガールズも登場し、フラダンスを披露した。 |
福田沙紀は舞台初挑戦にして、主役の谷川紀美子を演じる。「フラダンスの練習ではすごい量の汗をかいてます(笑)。初舞台なので、稽古のやり方もまだわかっていませんが、自分の持っている限りの力を出しつつ、一つ一つの公演を大切にやっていきたいと思っています」。
片瀬那奈は映画版では松雪泰子が演じたフラダンスの先生、平山まどか役。何度も観るほど大好きな作品だけに、プレッシャーもあると言うが、「ダンスでみんなを圧倒できるように、今はひたすら練習に明け暮れる毎日です。夏に相応しい舞台なので、この夏は日本中をハワイ化したいですね」と、抱負を語った。
「(映画は)映画館で2回観て、感動しました。今度はこの感動を劇場に来る皆さんに届けられたら」と決意を新たにしたのは、ドラマ『花より男子』での美作あきら役が記憶に新しい阿部力。映画版で豊川悦司が好演した紀美子の兄・谷川洋二郎に挑戦する。
南海キャンディーズのしずちゃんが扮した大柄な事務員・熊野小百合には根本はるみ。「24人のフラガールズたちとダンスの猛特訓中です。心が折れそうになるときもあるんですが、女子校みたいに和気あいあいとやってます」と初舞台の練習を楽しんでいるようだ。
「BAILA」、「Ray」の2誌同時専属モデルを務め、現在女優としてのキャリアを確実に積み上げている今井りかも紀美子の親友・木村早苗として初舞台を踏む。「映画の『フラガールが大好きなので、初舞台がこの作品で本当に嬉しいです。母が福島出身なので、この役が決まったときはすぐに電話して『福島弁喋って~!』とお願いして喋ってもらいました(笑)」。
物語の舞台となるのは福島県だけに、やはり方言の壁もあるようだ。福田は「『福島弁、教えてくんちぇー(教えてください)』って感じですね(笑)。熊本出身なので、九州弁がところどころ混ざっちゃうんですよ。この夏は福島弁しか喋らないぞ! ってくらいの覚悟でがんばります」と決意。
そして、映画に続いて舞台版の脚本も担当した羽原大介氏は「映画をとても評価していただいたので、やるからにはこれを越える作品にしないと、とずっしり重たい気分になりましたが、これなら! というクライマックスシーンが生まれました。確実に映画を越える舞台になると思います」と出来に太鼓判を押した。
舞台『フラガール』は7月18日から8月6日まで赤坂ACTシアターにて上演。8月10日からは福島、福岡、大阪、名古屋での公演も予定されている。チケットは5月17日発売。