スバル(富士重工業)のモータースポーツ専門会社であるスバルテクニカインターナショナル(STI)は、「レガシィ ツーリングワゴン」および「レガシィ B4」に、STI独自の仕様、装備を施した限定車「S402」を発表した。6月27日より、2009年2月末までの受注生産で発売する。販売台数は限定402台。価格は「S402ワゴン」が549万1,500円、「S402セダン」が535万5,000円。
今回発売する「S402」は、高い走行性と快適性を備える「レガシィ ツーリングワゴン」と「レガシィ B4」をベースに、STIがモータースポーツ活動で培ったノウハウを活かしたカスタマイズモデル。エンジン、シャシーの性能強化をはじめ、エクステリア、インテリアに専用の装備を施し、より忠実な走りを実現するとともに、所有する喜びを感じることのできるモデルとした。
2.5L(リッター)水平対向DOHC4気筒エンジンは、ピストン形状を変更。専用のツインスクロールターボを組み合わせ、過給効率を向上させた。専用ECUによりアクセル操作に対するリニアな出力特性を実現。合わせて等長等爆エキゾーストシステムや低背圧構造により排気抵抗を低減した専用マフラーを採用した。また、エンジン特性を変化させる「SI-DRIVE」(SUBARU Intelligent Drive) は、「I」「S」「S♯」の各モードでの出力特性をより明確に強調した。
シャシーでは、タイヤの路面接地性を重視した専用のビルシュタイン製サスペンションを採用。フロントの左右ストラットアッパーを締結するフレキシブルタワーバーにより、操縦性、直進性をともに向上させた。また、フレキシブルロアアームバー、フレキシブルフロアバーを採用し、しなやかな乗り心地としっかり感のある乗り味を両立している。さらには、ステアリングのギヤレシオを13:1に変更し、ステアリング操作に対するリニアな操舵感を実現した。
ブレーキには、ブレンボ製フロント対向6ポットキャリパー/リヤ対向2ポットキャリパーを採用。フローティング構造を持つ2ピースタイプの専用ブレーキローターなどにより、高負荷の長時間連続走行における信頼性を確保した。タイヤはブリヂストン製POTENZA RE050A(235/40R18)を採用した。
エクステリアは、左右20mmずつ拡幅した専用のフロントフェンダーをはじめ、ドライカーボン製フロントアンダースカート、BBS製18インチ鍛造アルミホイールなどを採用。インテリアでは、内装色をブラックおよびダークグレーの配色とし、専用の本革表皮や座面形状を持つシートを装備している。