クウジットは12日、PlaceEngine技術を利用したiPhone / iPod touch用ネイティブアプリケーション「ロケーション・アンプ for 山手線」を発表した。12日からサンフランシスコで開催される位置情報技術の国際会議「Where2.0」にて、製品のデモ展示が行われる。
ロケーション・アンプ for 山手線は、同社で開発中の無線LANを利用した位置情報サービス「PlaceEngine for iPhone / iPod touch」のローカルDB機能を使用し、山手線乗車時に駅情報を表示するアプリケーション。音楽 / 映像分野で活動するメディアアーティスト赤松正行氏と同社が考案した「ロケーション・アンプ」というコンセプトには、iPhone / iPod touchのようなデジタルデバイスを通じ、場所・空間の概念や人の感覚を増幅 / 拡張するという意図が込められているという。
主要な機能としては、PlaceEngineのローカルDB機能とiPhone / iPod touch内蔵の加速度センサーを組み合わせ、電車の進行方向や発着、最寄り駅までの距離といった情報を推定する路線マッチング機能や、現在位置に応じて車窓をイメージしたウインドウをスクロール表示させる直感的な画面、設定した降車駅の手前で自動的にバイブレーションやアラームをならす乗り過ごし防止機能がある。
ロケーション・アンプ for 山手線は、Where2.0デモ展示用アプリケーションとして公開されるが、デモサイトに用意されたビデオの閲覧が可能。一般向けのテストリリースについては、今後検討して行くとのこと。