パイオニアは同社のカーナビゲーションシステムの新製品として、渋滞情報、ルート検索、駐車場情報などを提供する「スマートループ」機能を強化した「カロッツェリア サイバーナビ」3モデルを5月下旬より発売する。価格は1D+1Dタイプの「AVIC-VH9000」が37万8,000円、2Dタイプの「AVIC-ZH9000」が35万7,000円、1Dでナビゲーション機能のみの「AVIC-H9000」が18万9,000円。また「AVIC-H9000」と組み合わせられるDVDユニットや、リヤモニターも合わせて発表した。

カロッツェリア サイバーナビ AVIC-VH9000

パイオニアは、2006年より「スマートループ構想」を提唱し、家庭のネットワークを利用した「蓄積型プローブ」、無料ブログサービスの「スマートループ ドットログ」、携帯電話を利用した「リアルタイムプローブ」などにより、ユーザーの情報とパイオニアや公共情報を共有することで、より質の高いルート誘導を順次可能にしてきた。

今回、カロッツェリアブランドから発売される「H9000」系サイバーナビでは、スマートループ3年分の無料バージョンアップサービスが導入される。インターネットに接続したパソコン上で、新規スポットなどの地点情報や、「蓄積型プローブ」で収集した駐車情報、開通予定の道路情報など各種データを2011年春までダウンロードできる。さらに「蓄積型プローブ」を基にしたWebサービスの「スマートループ ドライブレポート」が提供される。また、ウィルコムから定額でスマートループが利用できる専用通信モジュールが今夏より月額1,050円で発売される。これにより通信料金を気にすることなく「スマートループ渋滞情報」の取得が可能になる。専用通信モジュールは従来機種に対応したモデルも発売される。

カーナビの新機能としては、思いついた言葉を入力し、インターネット検索のように操作できる「マルチ検索」、全国どこでもリアルな描画による交差点案内が可能な「ソリッドシティガイドモード」、概算燃料費を表示するルート探索機能などが搭載された。AV能力の強化としては、パソコン内のMPEG4 H.264形式などの動画をDivXに変換して本体で再生するビデオサーバー機能、地デジチューナーには走行中に県境を越えても視聴中のチャンネルに対応するチャンネルを自動検索する「オート放送局サーチ」や10秒間の「タイムシフト機能」などが搭載された。

新サイバーナビとの組み合わせで、駐車時に真上から位置を確認できるフロントカメラユニット「ND-FC100」とバックカメラユニット「ND-BC100」も発売される。価格は共に22,050円。また、同時に発表されたDVDユニット「AVX-P90DV」は、「AVIC-H9000」などとの組み合わせによりAVシステムを可能にするもの。価格は15万7,500円。リヤモニター「TVM-W90」は、9型ワイドXGAの高精細モニターを採用し、ハイビジョン画質をそのまま楽しめることを特長にしている。価格は12万6,000円。

サイバーナビ 「AVIC-ZH9000」

サイバーナビ 「AVIC-H9000」

DVD ソースユニット 「AVX-P90DV」

9.0型ワイドXGA モニター 「TVM-W90」