ソニーは5月7日、ホームサーバLiblog Station「VGF-HS1」を5月17日に発売すると発表した。店頭販売モデルは1TBの容量を持ち、店頭予想価格は約6万円。VAIO・OWNER・MADEモデルの場合、1.5TBの容量で約8万円。
大量の画像や動画を一括管理できる
「VGF-HS1」は、さまざまなデータを家の中でも外でも共有できるデータサーバ。デザインは、テレビサイドPC「TP1」のラウンドスタイルを踏襲しつつ、PCではなくサーバという位置づけに変わった。ソニールームリンクとDLNAに対応する。家庭内のLANに接続することで、ホームネットワークのDLNAに対応したPC、液晶TV「BRAVIA(DLNA対応)」、ゲーム機「PS3」、HDDコンポ「NETJUKE」などと連携できる。
デジタルカメラ「サイバーショット」やビデオカメラ「ハンディーカム」、携帯電話などで撮影したデジタル写真を、コンパクトフラッシュ、SD、メモリースティックなどに対応したマルチメモリーカードリーダーを使って取り込みが可能。さらにUSBポートを前面に1つ、背面に2つ持つため、ハンディーカム内の撮影した映像をそのまま取り込める。取り込みの手順は、取り込み準備ができたら「コピーボタン」を押すだけでいいという手軽設定。前面の有機ELで状況が確認できるようになっている。
PCとの同期は専用ソフトで
PCとのデータ転送は、付属ソフト「PC Link」を使う。「PC Link」はPC内の指定したフォルダーにあるデータを自動的にバックアップする。バックアップのタイミングは、自動のほかスケジュール設定が可能。また、外出先でもネットに接続できる環境なら、バックアップ可能。メタデータを含めてコンテンツとしてコピー保存ができる。
「VGF-HS1」とPC間は、ネットワーク接続のみに対応し、USBでは接続できない。「VGF-HS1」内のデータは、共有フォルダを作成して家族の共有データとして利用可能。パスワードを設定し、自分だけのフォルダとしても利用できる。
大容量HDDで大量のファイルをため込める
1TBの容量を持つ「VGF-HS1」は、AVC HDを約260時間保存可能(HDR-SR11で約9MbpsのHQ画質で録画した場合)。高画質のオリジナルファイルの保存場所に最適。1000万画素クラスのデジタルカメラでも30万枚以上(「α100」のJPEG画質平均ファイルサイズを3MBとした場合)、楽曲なら20万曲以上、アルバムなら2万枚(1曲を128kbpsで4~5分程度で換算)を保存できる。ただし、DRM付きEMDコンテンツは非対応(MORA、WMDRM、iTunesなど)。
テレビやゲーム機などとの連携も可能
「VGF-HS1」内の写真・映像コンテンツは、ソニールームリンクに対応した「BRAVIA」や「PS3」で閲覧可能。音楽は「NETJUKE」で再生できる。屋外からはホームアクセス機能を使って楽しめる。
「VAIO Media plus」を搭載したPCなら、「VGF-HS1」とそのほかのPC内の写真や映像、音楽コンテンツを一覧表示可能。どの機器内にあるかに関係なく、検索やプレイリストが作成できる。「BRAVIA(DLNA対応)」では「VGF-HS1」内の写真、映像、音楽コンテンツを再生できる。DLAN非対応のテレビであっても、PS3を使えば「VGF-HS1」内のコンテンツをテレビで楽しめる。
デジタルフォトフレーム「CP1」では「VGF-HS1」内の写真や音楽を再生でき、Wi-Fiオーディオ「WA1」では「VGF-HS1」内の音楽を再生できる。しかも、「WA1」ならライブラリーの曲調を自動解析。お好みのチャンネルを選択するだけで、気分や雰囲気、時間帯にあった楽曲を再生してくれる(VAIO Music Box相当)。
ホームアクセス機能は、ダイナミックDNSとUPnPを利用して、専門的な知識なしで屋外から家庭内の機器にアクセスするための技術。ブラウザで手軽に写真を共有できる「VAIO Picture Lab」、「CP1」と写真を共有できる「メディア共有機能」、ハイビジョンビデオに対応した「データリンク機能」を提供している。
友達との写真共有も手軽
「VAIO Picture Lab」は専用写真ギャラリーとして活用可能。専用アドレスを友人などに伝えるだけで写真が共有できる。インターネットを使って直接データを配信しないため、大量の写真データでも問題ない。URLを送付するだけなのだ。
メディア共有では、「VGF-HS1」の登録フォルダーに公開したい写真をコピーするだけで「CP1」からインターネット越しにスライドショーが閲覧可能。
データリンクではファイルの同期機能を持つため、相手の「VGF-HS1」ないにも同じファイルを作成。レジューム機能を持つため、ファイルの同期中にネットワークが切断されても、ネットが再開されると続きから再開。回線速度を意識せずにハイビジョンビデオを共有できる。接続用のサーバはソニーが用意する。