『ランボー』シリーズの最新作にして"最後"の作品となる『ランボー 最後の戦場』。5月24日の公開に先駆けて、監督、脚本、主演を務めたシルベスター・スタローンと共演のジュリー・ベンツ、グレアム・マクダビッシュが来日、7日都内で記者会見を行った。
サラ・ミラー役のジュリー・ベンツは元プロスケーター。「スタローンは共演者に求めるレベルが高いの。それを自分がすんなりやってのけるからスゴイと思うわ」 |
ルイスを演じるのはTVシリーズ『宇宙船レッド・ドワーフ号』などで知られるグレアム・マクダビッシュ |
ランボーとして20年ぶりの来日を果たしたスタローンは、開口一番、この『最後の戦場』を撮ったのは「前作に満足していなかったから」だと述べた。「今回の舞台となったミャンマーでは、60年も内戦が続いている。でも、そのことは世界であまり知られていないのが現状だ。見るのが辛い、タフな映画だけど、ミャンマーの現状に目を向けるきっかけになってくれたら嬉しいよ」。また、先日ミャンマーをサイクロンが襲ったことについては、「いかに災害への準備が出来ていなかったか、国のトップがいかに国民を無視してきたがが露見した」とミャンマーの軍事政権への怒りを露にした。
そしてシリーズファンにとって、やはり気になるのはサブタイトルについている"最後"というフレーズ。『ランボー』は本当に終わってしまうのか……?
「正直に言って、続編は考えてるんだ。ランボーは生まれながらの戦士だからね。これからもずっと戦っていくと思う。メキシコでは今、女性が大勢行方不明になってる。恐らく拉致だと見られているんだけど、続編では彼女たちを探して助けに行く、そんな構想を練っているところだよ」。
質疑応答2問目で時間切れの報が告げられると、スタローンは「もう終わりかい? もっと訊いてくれよ!」とおしゃべり好きな一面を見せるシーンも。
ミャンマーでの撮影は苛烈を極めたというが、中でも大規模な爆発のシーンは忘れられないという。「すごい爆発だったんだよ。でも無事に脱出して撮り終えて、『やー、ケガしないで済んだなー、でもちょっと年取ったなー』なんて思ってほっとした瞬間に頭上にあった竹に頭をぶつけて気絶しちゃったんだ(笑)。ロシアでもアフガンでも死ななかったランボーが、竹で"死んじゃった"(笑)」。
この手形は日比谷の「合歓の広場」に飾られることになっている |
『ランボー 最後の戦場』は5月24日、スカラ座ほか全国東宝洋画系にてロードショー。R-15指定。