かもめの開発2007プロジェクト (jsdp2007) は25日、OpenOffice.orgの日本語処理を強化するパッチ「jsdp2007 バージョン 2.4.0.1」の提供を開始した。OpenOffice.org 2.4.0のソースコードを対象としたパッチのほか、OpenOffice.org 2.4.0をインストール済のWindowsとLinux、Solaris x86 / x64向けのバイナリパッケージが用意される。
jsdp2007 (Japanese Seagull Development Project 2007) は、独立行政法人 情報処理推進機構 (IPA) の2007年度オープンソースソフトウェア活用基盤整備事業に基づく、国際標準文書フォーマットの日本語機能拡張を目的とする開発プロジェクトとして発足。サン・マイクロシステムズを中心としたメンバー企業により、OpenOffice.orgの日本語機能を改良することを目的に活動している。
今回のリリースでは、OpenOffice.org 2.4.0収録のコンポーネントのうち、ワープロ機能「Writer」および表計算「Calc」を対象に日本語処理を改良。Writerでは日本語文書の均等割付が可能になったほか、縦書き時にふりがなが設定された文字が左へずれる問題の解消、「文字数と行数を指定する」が設定済のMS-Wordファイルを読み込んだときのレイアウト崩れ対策が行われた。CalcではMS-ExcelのPHONETIC関数と互換性を持つ関数が追加、セル上にふりがなを表示できるようになった。