BMWは24日、M3シリーズにオープントップのM3コンバーチブルを追加したと発表、イギリスで発売を開始する。Mシリーズとして初めて格納式ハードトップを採用、420PSを発生する4L V8エンジンを搭載する。トランスミッションは、従来の6速MTに加え、BMWとして初めて7速のM Double Clutch Transmission(M DCT)を搭載する。価格は、7速M DCT搭載車が5万7,350ポンド(約1185万円前後)、6速MT搭載車が5万4,760ポンド(約1130万円前後)。

BMW M3コンバーチブル

M3コンバーチブルは、1988年に発表されたオリジナルモデルのスピリッツやデザイン哲学はそのままに、2倍以上の最大出力を発揮する。また、従来モデルより燃料効率を改善し、CO2排出量を削減した。BMWの高効率化プログラムでは、ブレーキ回生システム、最適なシフトインジケーター、軽量素材などが採用され、ランニングコストと排出量を最小にしているという。M3コンバーチブルはこれらの技術により、燃費が全モデルより5%向上した21.9mpg(Mile per Gallon:約9.3km/l)を達成した。

M DCTトランスミッションは、全てのM3シリーズにオプションとして用意され、動力伝達を中断しない滑らかなギアチェンジを可能にする。マニュアルトランスミッションに比べ、加速、燃費、排出の点で優れているという。

また、M3コンバーチブルはMシリーズとして初めて電子制御油圧格納式のハードトップが採用され、完全自動で22秒で下げることができる。また、内装は太陽光を反射するレザーが採用され、ルーフを開けたままクルマを離れてもシートの加熱を抑えるという。また、サスペンションはコンバーチブルモデルの車重に合わせてファインチューンされている。

強固なボディと進化した制御システムにより、M3コンバーチブルは、通常の3シリーズのコンバーチブルと同様に最も高いパッシブ&アクティブセーフティを実現する。M3には、さらにクルマの中心とBピラー、ドアに組み込まれた転倒センサーシステムが、常に車の垂直・水平方向の動きをモニターし、ボディの転倒が検知されるとリアシートのヘッドレスト裏から乗っている人を守るロールバーが突き出る。同時にフロントシートベルトにテンションをかけ、頭部、胸部保護エアバッグが作動する。

リアビュー

インテリア

BMW Mシリーズ初の格納式ハードトップが採用された