アイ・オー・データは、PCI Express x1接続の地上デジタル放送対応TVキャプチャーボード「GV-MVP/HS」を発表した。価格は2万1,000円。出荷は5月中旬、B-CASカードの発行認可を受け次第開始される。

「GV-MVP/HS」

GV-MVP/HSは、地上デジタル放送のハイビジョン映像をPC上で視聴・録画できるTVキャプチャーボード。最大1,920×1,080ドットのフルHD解像度での録画に対応するほか、データ放送や字幕放送といったデジタル放送ならではのメリットを生かした様々なサービスが楽しめる。

地デジチューナー基板は約125mmのコンパクト設計で、地デジチューナー基板とB-CASカード基板を1スロットにおさめる「B-CASスマートスロット構造」を採用。複数のスロットを占有しないのでスロットの空きが少ないPCや筐体内部のスペースが狭いPCでも取り付けが可能だ。また、回路設計の最適化を行い受信性能に影響が大きいPCの電源ノイズの影響を押さえ、基板上の不要なノイズを極限までカットするために回路の各所にフィルタ部品を採用していることに加え、従来のCANチューナー(テレビチューナーモジュール)と同等の性能を発揮する高感度シリコンチューナーを搭載し、内蔵のRFトラッキングフィルタでコンパクトながらも最適なチャンネルチューニングを実現している。さらに、オリジナルデコードアルゴリズムを用いた高品質動画再生エンジン「Super Live Creationエンジン」を搭載してMPEG2デコード処理を最適化し、ハイビジョン映像をなめらかかつ本来のクリアでシャープな画質を再現した。なお、同社アナログチューナー製品と比較して消費電力を約30%削減しているのも特徴の1つだ。

同梱のTVアプリケーション「mAgicTV Digital」では、指定した時間に自動的に番組が表示される視聴予約、EPG / iEPG、見たい番組タイトルや出演者などのキーワードを登録することで条件にあった番組を自動的に録画する「おまかせ録画」といった機能が用意されている。

録画時間の目安は、ハイビジョン放送の場合1時間あたり約7.1GB(ビットレート約17Mbps)で、約500GBのHDDに約65時間録画可能。SD標準テレビ放送の場合は約3.6GB(ビットレート約8Mbps)で、約500GBのHDDに約139時間録画可能となっている。

仕様は、本体サイズが125(W)×14(D)×95.3(H)mm、重量は約90g。占有スロットはPCI Express x1×1。映像形式はMPEG2(MP@HL)、音声形式はMPEG-2 AAC。最大連続録画時間は24時間、管理可能ファイル数は最大3,000。字幕放送、データ放送、双方向データ放送、マルチ音声、二重音声、EPG / iEPGに対応する。対応OSはWindows XP / Vista。