北海道小樽市のおたる水族館では、4月7日に今年2頭目となるゴマフアザラシの赤ちゃんが誕生した。現在、3月20日に誕生した"るたぴ~"ちゃんとともに館内で公開中。館内のアイドルとして人気を博している。

3月20日におたる水族館で誕生したゴアフアザラシの赤ちゃん(写真右)

現在、神奈川県の横浜八景シーパラダイスで飼育中のお父さんアザラシとおたる水族館で飼育されているお母さんアザラシの第4子として4月7日におたる水族館で誕生したゴマフアザラシの赤ちゃん(メス)。お母さんアザラシが常に寄り添い、他のアザラシや飼育員が近づくだけで威嚇して赤ちゃんをしっかりガードするなど、育児に慣れたお母さんアザラシに守られて順調に成長している。

生まれて間もないので性格はまだ顕著に現れていないが、顔やその仕草などから大人しい性格になりそうだという。「飼育頭数が多いため、毎日一頭ずつしっかり餌を食べているかどうか? 病気やケガなどしていないか? 赤ちゃんアザラシを含めしっかりと観察するように心がけています」(同水族館広報担当)というように、日々の成長に注視。「あと数日で産毛が抜け始めてしまいますが、抜け終わってゴマ模様が出始めてからもとっても可愛いので、是非ご覧になって頂きたいと思います」(同広報担当)。赤ちゃんアザラシにはまだ名前がついていないため、同水族館では4月30日まで館内にてお客さんから名前を募集中。赤ちゃんならではの可愛い仕草が見られるので、この機会に見学し、自分の考えた名前を応募してみてはどうだろう。

お乳を飲み飲み中のゴマフアザラシの赤ちゃん

大人しそうな性格のゴマフアザラシの赤ちゃんにいつも寄り添うお母さんアザラシ

赤ちゃんアザラシと同じプールで公開中のるたぴ~ちゃんも大人気。後半身の一部以外は産毛が抜け落ち、いわゆる"ゴマちゃん"といった感じではなく、ミニサイズの普通のゴマフアザラシに変身! 最近ではお母さんの"まなみ"も近寄らなくなり、飼育員からお魚を食べる訓練を受け始めた。今のところ無理やり口の中に魚を押し込むと仕方なく飲み込むといった状況だが、一日に300~500gほどのお魚を食べているという。「バズーカのようなレンズを付けたカメラをお持ちのお客様が連日押し寄せ、アイドル並みの被写体となっています。赤ちゃんアザラシも毎日のように来園者から『アザラシの赤ちゃんはどこですか?』と聞かれるなど人気も上々ですよ」(同広報担当)。赤ちゃんアザラシともども同水族館で大人気を博している。

現在は赤ちゃんのアザラシと一定の距離を保っているという"るたび~"

また、おたる水族館では、本館1階「海のパノラマ水槽」で頭がかなづちの形に似たハンマーヘッドシャークを展示中。コツメカワウソの立体展示水槽では、二つ離れた水槽を水中トンネルと空中トンネルで結んでコツメカワウソの生態を楽しく観察ができるなど、こちらも現在人気急上昇中だ。

見た目は愛嬌があるが、これでもサメの一種

カワウソの中でも最小の種類であるコツメカワウソ