ネットギアジャパンは22日、家庭用マルチメディアサーバー「ReadyNAS Duo」を発表した。発売は5月2日を予定しており、価格はオープン。市場価格はHDDレスモデルの「RND2000」が3万6,800円前後、500GBのHDDを組み込んだ「RND2150」が5万2,800円前後、1TBのHDDを組み込んだ「RND2110」が7万9,800円前後と予想される。なお、ReadyNAS Duoは、家電量販店などで販売される予定。
同製品は、DLNA v.1.0に準拠したマルチメディアサーバー。このところ増加している、DLNA規格に対応した薄型テレビやオーディオ機器などで、同製品のHDD内に保存されているデータを再生することが可能だ。同製品は、PC側からはNASとして認識され、データはLAN経由で保存する。また、本体にUSBポートも装備されており、USBマスストレージクラスに対応したデジタルカメラやデジタルビデオカメラなどを接続して、ダイレクトにファイルを保存・共有することができる。
最大の特徴は、同社独自のX-RAID機能の搭載。同製品には、3.5インチHDDを収納したリムーバブルケースを挿すためのスロットが2基搭載されている。このスロット1基を使用して1台のHDDで運用することも可能だが、同じ容量のHDDをもう1台用意してもう1つのスロットに挿せば、自動的にデータのバックアップが行われ、RAID 1として動作する。また、HDDのホットスワップにも対応しているため、HDDの接続や取り外し時に電源をオフにしたり再設定をする必要もない。
なお、2基のスロットが搭載されてはいるが、RAID 1としてのみ使用できる。RAID 0や、2台のドライブとして使用するといったことはできない。対応するドライブの一覧は、同社のwebサイトからダウンロード可能だ(現在掲載されているファイルはExcel2007型式のファイルとなっており、それ以前のバージョンのExcelでは開くことができないが、近いうちに、それ以前のバージョンにも対応したファイルに差し替えるとのこと)。
また、PC内のデータを定期的にバックアップするためのソフトウェア「NTI Shadow」も付属。さらに、FTP経由でのリモートアクセスにも対応し自宅で保存したデータを外出先で利用できるなど、ネットワークメディアサーバーとしてだけでなく、ストレージとしても、便利に使えそうだ。