大相撲の横綱・白鵬関が22日、都内映画館で浅野忠信主演の映画『モンゴル』(公開中)を鑑賞し、舞台挨拶を行った。
モンゴルの英雄、チンギス・ハーンの半生を描いた同作をスクリーンで見たかったという白鵬関は冒頭で「希望、我慢強さ、家族の深い愛情を感じました。モンゴルの自然も描かれていて、いい映画です。監督や俳優の皆さんに感謝したい」と挨拶。主演の浅野忠信については「モンゴル語は簡単じゃないですよ。あれだけ喋れたのは凄いですね。1週間でセリフを覚えたなんて考えられない。いやぁ、かなりうまいんじゃないですか」と感嘆し、「決まり手は押し出しかな(笑)」と相撲の技に例えて、絶賛した。
同作を「夫婦や恋人同士で見てほしい」という白鵬関。自身も昨年2月に和田紗代子さんと結婚し、同年5月に長女愛子ちゃんが生まれたばかりで、8月下旬には第2子が誕生する予定だ。「1年前は綱獲りやケガで大変でしたが、奥さんはよく支えてくれて、"相撲だけに集中してほしい"という気持ちも伝わりました。この映画を見て、家族っていいなと思いました」としみじみ。一緒に映画を鑑賞したという客席にいる紗代子夫人に向かって、にこやかに目線を向けていた。
チンギス・ハンから見習うことは何ですか? という記者の質問には「それは秘密です(笑)」と笑顔の白鵬関 |
舞台挨拶中は、客席から紗代子夫人が白鵬関を見守っていた |
春場所では、4場所ぶりに朝青龍に敗れ、優勝を逃した白鵬関。「横綱になったばかりなので、これからがスタート。夏場所では取りこぼしせず、リベンジします。千秋楽で(朝青龍と)勝負して勝ちたい」と改めて優勝を誓った。