バッファローは、PC用地上デジタルチューナー発表会において、PCIバス用「DT-H50/PCI」とUSB 2.0接続用「DT-H30/U2」を正式発表した。価格は、DT-H30/U2が2万1,000円(税別)、DT-H50/PCIが2万2,100円(税別)で、それぞれ5月中旬発売予定(B-CASカード発行認定次第発売)。
バッファロー 事業本部 市場開発事業部 事業部部長 和田学氏 |
製品発表会では、バッファロー 事業本部 市場開発事業部 事業部部長 和田学氏が、バッファローの地上デジタル関連製品戦略などについて説明。「国内のテレビ総需要台数約1億2,000万台と、2011年のデジタルテレビ普及予測(約8,350万台)とを比較すると、3,650万台分の"空白地帯"が存在。バッファローはここに製品を投入し、メーカーの違いを飛び越えて、あらゆる機器で(デジタル放送の)"とる・みる・ためる"を利用できるようにする」とした。
「DT-H30/U2」「DT-H50/PCI」概要
続いて市場開発事業本部 DHマーケティンググループリーダー 中村智仁氏がDT-H30/U2およびDT-H50/PCIの概要説明を行った。
DT-H30/U2、DT-H50/PCIは、以下4種類の録画モードを採用。DPモードでは500GB HDDに最大約65時間分録画でき、HPモードでは最大約138時間、LPモードでは最大約277時間録画可能となっている。
- ハイビジョン放送(1080i)をダイレクトに録画するDPモード
- ハイビジョン放送をハイビジョン画質のまま長時間録画できるHPモード(720×1080、8Mbps)
- DVD相当の画質で録画するSPモード(720×480、6Mbps)
- DVD相当の画質で録画するLPモード(720×480、4Mbps)
DT-H30/U2、DT-H50/PCIとも、4種類の録画モードを搭載。SP / LPモードでは、Celeron D 330(2.6GHz) / Celeron M 450(2.0GHz)同等以上であれば地上デジタル放送を楽しめる |
録画モード設定画面 |
またハイビジョン画質の視聴・録画(DP / HPモード)時には高速なCPUを必要とするが、ハイビジョン放送をリアルタイムでDVD相当の画質に変換する「トランスコード機能」により、SP / LPモードではPC側の負荷を軽減。Celeron D 330(2.6GHz) / Celeron M 450(2.0GHz)同等以上であれば地上デジタル放送を楽しめるという。
両製品とも、録画した番組データはDVDへのムーブが可能で、DVDプレーヤーで再生できる。さらに、DT-H50/PCIであればBru-ray Discへのムーブが行え、Bru-rayプレーヤーで再生可能だ。光磁気ディスクなどに対して、9回のコピーと1回のムーブを行える「ダビング10」にも対応予定となっている(ダビング10施行後、アップデート予定)。
地デジ番組の視聴・HDD録画、タイムシフトなどは、付属ソフトウェア「PCastTV for 地デジ」によって行う。EPG、データ放送ほか、テレビ番組情報サービス「G ガイド.テレビ王国」のiEPG(インターネット電子番組表)にも対応。G ガイド.テレビ王国の番組表を元にした録画予約、携帯電話による録画予約、また設定したキーワードに合う番組を自動録画する「おまかせ録画」サービスを利用できる。
DRMで保護されたデータをIPネットワーク上で伝送するための規格DTCP-IPへの対応については、DT-H50/PCIのみアップデートで対応予定となっている。
また、8月投入予定の製品(価格3万1,700円予定)として、地デジ / BS / CS受信機能を搭載したLink Theater(LT-H90DTV)の情報を公開。中村氏は、PCだけではなく、"情報家電の周辺機器メーカー"を目指すことを明らかにした。