国土交通省は、独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)とともに、自動車の安全性能を比較評価する「自動車アセスメント」(アセスメントは評価の意)を発表、平成19年度のグランプリはスバルインプレッサが受賞した。

グランプリを獲得したスバルインプレッサの側面衝突試験車両

第2回自動車アセスメントグランプリは昨年フルモデルチェンジしたインプレッサが受賞した

平成19年度は、販売実績の多い小型・普通乗用車14車種および商用車1車種の計15車種を試験対象に選び、それぞれの衝突安全性能試験、歩行者頭部保護性能試験とブレーキ性能試験からなるアセスメントを実施した。

平成19年の傾向では、衝突安全性能の総合評価では、試験対象の半数が軽自動車だった平成18年度と比較し、対象に軽自動車が含まれていないこともあり、多くの車種で運転席および助手席で最高の★6個の評価となった。また、歩行者頭部保護性能評価では、スバルインプレッサ1車種が最高のレベル5と評価され、グランプリ受賞となった。リリースでは全体として評価の高い車種が増える傾向にあるとしている。

衝突安全性能で、運転席および助手席の両方で★6個を獲得したのはトヨタ/ダイハツ ラッシュ/ビーゴ、トヨタ プレミオ/アリオン ブレイド ノア/ヴォクシー、スバル インプレッサ、ホンダ フィット クロスロード、日産 エクストレイル スカイライン、三菱 アウトランダー デリカと全15車種中11車種となっている。

自動車アセスメントは平成7年度に開始され、平成12年度からフルラップ前面衝突試験、オフセット前面衝突試験及び側面衝突試験の3種類を総合的に評価する衝突安全性能総合評価、平成15年度からは自動車が歩行者に衝突した場合の歩行者の衝撃を低減する性能(歩行者頭部保護性能)を評価する試験を行っている。