LG電子から、中年以上の年齢層向け携帯電話「ワインフォン」が販売された。
今回発表されたワインフォンの新モデル「LG-SV390(SK Telecom用)/LG-KV3900(KTF用)/LG-LV3900(LG Telecom用)」は、2007年5月に発表されたワインフォン「LG-SV300(SK Telecom用)/LG-LV3000(KTF用)」の後続モデルだ。この時は30~40代向けの携帯電話として発表された。「ワインのように熟成した世代ということで、この名前が付けられた。
以前も、画面に表示される文字を大きくしたり、カメラレンズを虫眼鏡として利用できるようにするなど、中年層に役立つ機能が搭載されていたが、新型のワインフォンはさらに高年齢のユーザーでも簡便に利用できるような配慮がなされているのが特徴だ。
メイン画面の大きさは、前モデルの2.2型から2.4型へ、やや大きくなっている。外部LCDの大きさも、前モデルの1.3型から1.77型へと大きくなった。
メイン画面の下には、アラーム、スケジュール、ラジオ、住所録と連動する短縮番号といった「中高年ユーザーが、よく利用する」(LG電子)メニューボタンが配置されている。このボタンには、機能名が英語やアイコンではなくハングルで書かれている。4つのボタンだけでなく、その他のボタンも主なもの以外はハングル表記となっており、中高年層に配慮している。
携帯電話世代ではない中高年層のための、細かな機能も追加した。それが電話番号のメッセージ送信機能だ。
これは住所録を検索して出てきた電話番号を、メッセージですぐに送信できるという機能だ。メッセージを送られた方は、メッセージを開き通話ボタンを押せばすぐに、その電話番号の相手につながる。住所録の電話番号をその都度紙にメモして、それを再度メッセージで送るといった中高年ユーザーもいたことから考えれば、手間が大きく省けるサービスだといえる。
このほかメッセージやスケジュールを音声で呼んでくれたり、メッセージ入力の際、文字を拡大してくれたりといった機能が搭載されいている。
端末前面には皮素材、背面にはゴム素材を利用し、手に握った際に滑らないような工夫もされている。
大きさは100.4(W)×50.5(H)×16.9(D)mm、重さは100g。カラーはワインレッドとブラックの2種類。価格は30万ウォン(約3万1,000円)台後半だ。