映画『チェスト!』の初日舞台挨拶が19日、東京・バルト9で行われ、キャストの高嶋政宏らが出席。映画では初となるヒロインを務めた14歳の宮崎香蓮も登壇し、初々しい笑顔を見せた。
『チェスト!』は、ボーイスカウトの原型といわれている「負けるな! 嘘をつくな! 弱いものをいじめるな!」という鹿児島伝統の郷中(ごじゅう)教育を受けて育った小学6年生の隼人(高橋)が、苦手の水泳を克服するために父・隆夫(高嶋)と学校の先生・奈津子(松下奈緒)に指導されながら、成長していく物語。鹿児島市内の海水浴場から4.2Km離れた桜島までを泳ぐ「錦江湾横断遠泳大会」に出場するために敦美(宮崎)らクラスメイトとともに猛特訓し、さまざまな障害にぶつかりながらも、みんなが助け合って乗り越えていく。
2006年に「第11回全日本国民的美少女コンテスト」で演技部門賞を獲得し、今秋にも映画出演が決まっている宮崎は映画初出演だが「すべてが初めてで、緊張しっぱなしでした! でも、女の子とお喋りしていくうちにリラックスして演技できました。素になれたと思います」と初々しくも堂々と挨拶。鹿児島では、ロケや水泳合宿が行われ、地元の子供たちとも交流したという宮崎は「鹿児島の人たちは、人なつっこいんです。だからすぐに仲良くなれて、現場も楽しかったです」と笑顔を見せた。
宮崎は、押しの強い性格でどこか悲しみを抱える女の子という難しい役を演じた |
一方、漁師役を熱演した高嶋は「漁師の生き方・気持ちを探ろうと自費で現地に行って話を聞こうとしたんですが、鹿児島の人たちは、すぐ飲み会になだれ込んでしまうので、こちらもベロンベロンになっちゃって。何の成果も出ませんでした(笑)」と笑わせたが、作品には満足の様子。また、弟・政伸の結婚に触れ「突然のことでびっくりしましたが、感動して涙がにじみ出ました。これで行きつけの天麩羅屋に誘いやすくなりましたね。トリプル夫婦で行けますよ」と祝福していた。