スタンダードなA4ノートがほしいなら、レノボは絶対に視野に入れた方がいい。コストパフォーマンスが断トツに高いので、高いスペックがお手頃価格で手に入るからだ。「Lenovo 3000 N200」もそういったモデルのひとつである。
大きさを感じさせないデザイン
ルックスは、シルバーとブラックの組み合わせというシンプルなもの。ただし、直線で描かれたボディラインはシンプルでありながら美しい。それほどコンパクトなモデルではないのだが、シャープなラインのために実際よりコンパクトに感じる。これは部屋に置いて使う際に大きな利点だ。
小さく感じてもディスプレイは広い。15.4型ワイドで、さらに1,680×1,050ドットのWSXGA+だ。実際にVistaのサイドバーを立ち上げた状態でも十分な作業領域を確保できた。
ゆったりしたキーボード配置
キーボードはピッチが大きく取られており押しやすい。操作性で定評のあるThinkPadのキーボードと同じ使用感を再現しているという。特に、カーソルキーが右下に出っ張る形で備えられているので、操作しやすかった。
ただし、タッチパッドはちょっと慣れが必要に感じた。それというのも、通常のタッチパッドに比べて、ボタンを押し込まないといけないタイプなのだ。よくあるボタンが「カチッ」という感じなら、本機は「ふわっ」という感じ。うまく伝わっただろうか。
低価格で高スペックが手に入る利点
そのほか、スペックや装備品はベーシックでありつつ高いレベルをキープしている。CPUはCore 2 Duo T7100でメモリは1GB。3DMarkのCPUスコアは総合が444でCPUは1456である。グラフィックスがチップセット内蔵のため、3Dの数値が低目なのは仕方ないとしても、CPUスコアは非常に高い。ただ、メモリが1GBであるためか、Vistaの操作でちょっともたつくところがあった。増設して2GBにしておきたいところだ。
指紋センサーを搭載しており、ビジネス指向が強いモデルではある。ただし、[再生]、[一時停止]、[早送り]といったCD操作へのショートカットキーやWebカメラを装備しているので、ホビーユースでも十分活躍してくれるだろう。 プリインストールしているソフトは最小限に抑えられている。これは、自分でソフトを購入しなければならないというマイナス面と、HDD容量を最大限利用できるというプラスの面がある。レノボのマシンを買う層から考えると、これはプラスの部分のほうが大きいはずだ。
FFBenchのデモモードをローモードでループさせるバッテリ駆動時間のテストにおいては、1時間17分という数字を見せた。ちょっとしたホームモバイルなら十分可能な数字だ。
こうした充実した機能を持ちながら、価格は直販サイトでなら14万7,000円と、気軽に手を出せる値段となっている。オーソドックスなノートがほしいなら、イチオシである。
ベンチマーク
3DMark06(800×600ドット) | CPU Score | 1456 |
---|---|---|
3DMark | 444 | |
フルパワーモードにてFFBenchをローモードでループさせたバッテリ持続時間(9セルバッテリ使用) | 1時間17分 |
スペック
CPU | Core 2 Duo T7100 |
---|---|
チップセット | Intel GM965 Express |
メモリ | 1GB(最大4GB) |
グラフィックスチップ | チップセット内蔵 |
ディスプレイ | 15.4型ワイド TFTカラー液晶(1,680×1,050ドット) |
HDD | 120GB HDD (sATA、5400rpm) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
有線LAN | 内蔵(10BASE-T/100BASE-TX) |
無線LAN | 内蔵(IEEE802.11a/b/g/n) |
Bluetooth | あり |
モデム | 内蔵 |
Webカメラ | あり(130万画素 |
その他の主な機能 | 指紋センサー |
メディアカードスロット | 内蔵(SD/MMC/MS/xD対応) |
拡張カードスロット | Expressカード/54×1 |
インタフェース | 外部ディスプレイ(D-Sub15ピン、Sビデオ)、USB2.0×4、ヘッドホン出力、マイク入力、IEEE1394(4ピン) |
本体サイズ | 360.1(W)×266.7(D)×31.4~38.6(H)mm |
本体重量 | 約2.8kg |
バッテリ駆動時間(公称) | 約3.6時間 |
OS | Windows Vista Home Premium |
店頭価格 | 14万7,000円 |