今週の家電"売れ筋"週間ランキングでは、デジタル一眼レフカメラの人気機種をチェックしたい。ランキング集計には、売り場面積約5,500坪で都内最大級の品揃えを誇るヤマダ電機 LABI品川大井町店にご協力をいただいた。

4月8日~14日家電"売れ筋"週間ランキング - デジタル一眼レフカメラ編

順位 メーカー 型番
1位 キヤノン EOSKISSX2 WKIT
2位 キヤノン EOS40D L1785KIT
3位 ニコン D60 WKIT
4位 ニコン D80 L18135KIT
5位 キヤノン EOSKISSX2 LKIT
6位 ソニー ALPHA-A350 1870KIT
7位 オリンパス E410 LKIT
8位 ニコン D300 L18200KIT
9位 ニコン D40B LKIT
10位 ソニー ALPHA-A200 WKIT
製品仕様などの詳細は、表の各型番をクリックして参照可能

キヤノン「EOS Kiss X2」。キヤノンは前回のコンパクトデジタルカメラランキングでも1位を獲得している

デジタル一眼レフカメラの一番人気は、3月下旬に発売されたキヤノン「EOS Kiss X2」(以下、Kiss X2)のダブルズームキットという結果となった。同モデルは、有効画素数約1220万画素の大型CMOSセンサーやライブビューを搭載するなど上位機種並みの機能を備えた普及型デジタル一眼レフカメラ。連写性能は最高で約3.5コマ/秒、連続約53枚(JPEG・ラージ/ファイン)。売り上げは、5位にランクインした同一モデルのレンズキットと合わせると、全体の約3割を占めるという。

一眼セールスアドバイザー 畠山晴夫さん

一眼セールスアドバイザー 畠山晴夫さんは「Kiss X2は、人気を博した『EOS Kiss Digital X』(以下、Kiss X)の後継機。3.0型大型液晶モニターによるライブビューの採用やレンズの手ブレ補正強化など、Kiss Xでの不満点を改良したことが評価されているポイントです」と語る。ただ、キヤノン人気は「エントリー層向け『Kiss』シリーズが広く認知されていることが最大の理由ですね」とのこと。実際、中・高級機ではステータスとして「ニコン」ブランドを求めるユーザーが多く、入門機では「キヤノン」ブランドがその強さを見せている。

デジタル一眼レフ入門者は、コンパクトデジタルカメラと同じように使える「ライブビュー」を求める声が多いという。また、7位にランクインしたオリンパスの「E-410」のような軽量タイプは圧倒的に女性ユーザーに人気のモデルで、後継機である「E-420」の発売が決まってから、価格もこなれてきているのが魅力のひとつとなっているそうだ。

"カメラメーカー"としての認知度がいまひとつ低いソニー製カメラだが、6位に入った「α350」の発売以来、元ミノルタユーザーを中心にして注目を集めているという。「α350」はライブビュー時に便利な可変式液晶モニターの採用や、新技術となる「クイックAFライブビュー」を搭載するなど充実した機能が特長となっている。2008年中に発売が予定されている「α」シリーズのフラッグシップモデルの登場で、デジタル一眼レフ市場に変化が訪れるのか期待されるところだ。