クラシックカーのワンディラリーとしては国内最大規模となる「2008 Woody Park KANUMA Stage(ウッディパーク鹿沼ステージ)」が今月20日、栃木県鹿沼市の出会いの森総合公園をメイン会場に開催される。競技は公道で行われるため、観戦者は国内外の名車が実際に走る姿を間近に見ることができる。
同イベントは鹿沼市商工会議所が主催するもので、今回で7回目。毎回、クラシックカーファンだけでなく大勢の車好きが集まるという。今回は1910年製のロールスロイス・シルバーゴーストや1931年製フォード モデルA、1937年製ダットサンロードスターなど本物のクラシックカーから、ランチアデルタなど近年のモータースポーツ史に名を残す車まで150台以上がエントリー、鹿沼市周辺の一般公道をコースに競技を行う。
ここで行われるラリーは、コース上に設けられたチェックポイント(CP)を定められたタイム通りに通過する正確性を競うもの。WRCで行われているような速さを競うラリーと異なり、CP通過が規定より早くても遅くても減点となる。今回は約140kmのコース上に6ヵ所のCPがあり、最終的に減点の最も少ないチームが優勝となる。
ラリーはサーキットでなく公道で行われる競技なので、沿道にいれば目の前を競技車両が通過していく形になる。各車両のゼッケンは基本的に製造年代順となっており、30秒の間隔を開けて1台ずつスタートするため、1ヵ所で観戦していれば"走るクラシックカーの歴史"を体験することが可能だ。公式サイトではお勧めの観戦ポイントも紹介されている。エントリーリストと応援用の手旗(公式サイトに製作用のPDFが掲載されている)があれば、より観戦を楽しめるだろう。イベントスケジュールなどの概要はWebにて。
この他メイン会場では様々なイベントが催される。特にクラシックカーの特別展示は、世界に1台しかないというベントレー オールド・マザー・ガンや、故吉田茂首相が駐英大使のときに日本に持ち帰り愛用したというロールスロイスなど、どれも見る価値十分だ。ゲーム大会や和太鼓演奏などもあり、飲食・物産会場では地元のソバやイチゴも販売される。また、イベントに関連した写真コンテストも開催される。フィルム/デジタルカメラの他、携帯電話で撮影した作品でも応募が可能だ。