7月25日に全米公開予定の劇場版『X-Files』第二弾。20th Century Foxは16日(米国時間)、ずっと秘してきた正式タイトルが『The X-Files: I Want to Believe』であることを明かにした。
『X-Files』はFBIのエージェントでありながらUFOやエイリアンの存在を信じて追い続けるフォックス・モルダー(デイヴィッド・ドゥカブニー)と、冷静沈着でリアリストのパートナー、ダナ・スカリー(ジリアン・アンダーソン)を軸に、超常現象をテーマに描いたTVドラマ。全世界でブームを巻き起こし、2002年までに9シーズン・全201話が放送された。今回の映画版では、TVシリーズ中でFBIを辞めてしまったモルダー、そしてスカリー共にFBI捜査官として返り咲くことが既にアナウンスされている。
「信じたい」という意味のこのサブタイトル、TVシリーズのファンにとってはなじみ深いフレーズなのではないだろうか。モルダーがスカリーと共に働いていた地下のオフィスに貼られたポスターに掲げられていたスローガンが、まさに「I Want to Believe」だったのだ。
「自然なタイトルだよ」と制作総指揮・脚本のクリス・カーターは話す。「科学と信仰の狭間でいかに折り合いをつけるか、その難しさを多分に含んだストーリーだ。モルダーが自身の信念と葛藤する姿を描いているよ」。
このサブタイトルは共同執筆のフランク・スポニッツとの間で脚本に取りかかる前から決めていたというが、公になるまではかなりの月日を要した。それはスタジオの上層部が「このタイトルなら売れる」という確信を得るのを待たなければならなかったため、とカーターは説明している。