日立アプライアンスは16日、加熱水蒸気オーブンレンジ「デリシャス調理 ヘルシーシェフ」の最上位機種となる「MRO - DV200」と「MRO - DV100」を発表した。発売は5月20日を予定しており価格はオープン。市場価格はDV200が11万円、DV100が7万円と予想される。
MRO - DV200は、従来の食品重量と位置を検出する「トリプル重量センサー」を進化させ、カップや皿の重量を差し引いた正味の食品重量に応じてあたためやグリルなどの火加減、加熱時間を調節できるようになった。あらかじめ、よく使う食器をトリプル重量センサーで量って登録しておき、あたため時に「わがや流」ボタンで食器の種類を呼び出し、あたためボタンを押して使用する。「ごはん」「おかず」などの6メニューで各2~4パターン、最大20パターンの食器重量が登録できるが、事前登録せずに、その都度計量する方法も用意されている。
また、新しく「冷凍と冷蔵」メニューも加わっている。食品に熱を発生させるマイクロ波を当てる位置を制御するアンテナの精度を高め、冷凍と冷蔵など、従来は難しかった温度差のある食品どうしの同時あたためが可能になったとのことだ。
さらに、グリルに鉄製の角皿の約3倍の熱伝導率を持つアルミ製のグリル皿を採用したことで、食品の両面が同時に加熱でき、裏返さなくてもこんがり美味しく焼き上げられるとしている。
なお、食器の重量を差し引いたり、マイクロ波を精細にコントロールすることで、省エネ性能もアップしている。レンジ加熱の高効率化に加え、「トリプルヒーター」による高速加熱や放熱を抑える4層断熱構造の効果によりオーブン加熱も効率化され、MRO - DV200の年間消費電力量は66.8kWh/年となり、家庭用電子レンジ(熱風循環式、システムキッチン用除く、2008年4月16日時点)で業界No.1の省エネ性能を実現している。
MRO - DV100は、「はかって両面グリル」を装備しないほか、操作メニュー、液晶パネルの違い、付属品の一部などが省略されている。