『マトリックス レボリューションズ』以来5年ぶりに公開される、ウォシャウスキー兄弟監督最新作『スピード・レーサー』のプレミア試写会が、6月29日に東京ドームで開催されることとなった。会場には35,000人を招待し、ギネス級の巨大スクリーンで上映するという、米国でのプレミアをはるかに上回る規模の大試写会となる。
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『スピード・レーサー』は、吉田竜夫(漫画家、竜の子プロダクション設立者)原作のアニメ『マッハGoGoGo』を実写化。ウォシャウスキー兄弟といえば今さら説明は不要だろうが、今作ではマトリックスシリーズのダークなトーンとは打って変わった極彩色の映像により、"スピード感"という言葉では収まらない驚愕のレースシーンを描く。主人公のスピード・レーサー役は『ER緊急救命室』にも出演したエミール・ハーシュ、恋人のトリクシーは『ペネロピ』に主演したクリスティーナ・リッチが演じる。他に、ジョン・グッドマン、スーザン・サランドンなどのハリウッド俳優をはじめ、日本人では真田広之が出演している。今年1月に開催された東京オートサロンでは、劇中に登場する「マッハ号」と、未来型レーシングカー「ガライヤ」の原寸レプリカがが展示され、話題を呼んだ。
米国では、4月26日にロサンゼルスのノキアシアターに4,000人を招待して同作のワールドプレミアが開催される。今回発表された日本でのプレミアは「スピード・レーサー スーパープレミア GO! TOKYO DOME」と題した巨大試写会で、世界的に見ても異例の規模だという。この試写会のために特別に設置されるスクリーンは、縦17.45m×横37mという特大サイズで、35,000人が一斉に鑑賞できるように特殊設計されたもの。バスケットボールのコートよりも大きく、フットサルのピッチ(H20m×W40m)とほぼ同じ大きさだとのこと。ギネス記録の申請準備も進められているそうだ。
東京ドームを会場に映画の試写会が行われるのは、2001年の『パール・ハーバー』以来7年ぶり。このときも当時国内最大級の30,000人を招待し、H14.5m×W35mのスクリーンを設置して上映されたが、今回はそれをさらに上回る規模となる。現在、メインキャストの来日も要請中とのことだ。
『スピード・レーサー』
日本公開 : 2008年7月5日(土)
監督 : ウォシャウスキー兄弟(『マトリックス』3部作ほか)
製作 : ジョエル・シルバーほか
出演 : エミール・ハーシュ、クリスティーナ・リッチ、ジョン・グッドマン、スーザン・サランドン、マシュー・フォックス、ベンノ・フユルマン、真田広之、Rain、リチャード・ラウンドトゥリー、キック・ガリー、ポーリー・リット、ロジャー・アラム
強気で本能的、そして怖い者知らずの、レーサーになるために生まれてきた青年スピード・レーサー(エミール・ハーシュ)は、ローヤルトン工業からの高額のオファーを断ったことから、一部の権力者達が一流のレーサーたちを操り、メジャーなレースで不正を行っていたことを知る。家族と恋人トリクシー(クリスティーナ・リッチ)に支えられたスピードは、正体不明のレーサーX(マシュー・フォックス)と手を組み、ローヤルトンを打ち負かすために難関のクロスカントリー・レース「クルーシブル」に挑む。