ファストは14日、香港J&W Technology製のマザーボード「JW-RS780UVD-AM2+」を発売すると発表した。J&W製のマザーボードは国内初登場となるが、同社が正規代理店となり、製品の販売・サポートを行っていく。発売開始は17日の予定で、市場想定価格は10,500円前後。
J&W Technologyは1994年に設立されたマザーボードメーカー。中国国内のほか、スペイン・ドイツなどヨーロッパにオフィスがあるが、日本国内にはこれまで代理店がなかった。ファストによると、正規代理店の契約を4月下旬から5月中旬に締結する予定とのことで、今回の製品についても同様のサポートを行うという。
第1弾製品となる「JW-RS780UVD-AM2+」は、AMD 780Gチップセットを搭載するマイクロATXマザーボード。面白いのは、内蔵グラフィック用のキャッシュメモリ(DDR2 64MB)をオンボード搭載している点で、これにより15%の性能向上が見込まれるという。AMDによる780Gの発表時に明らかになっていた機能であるが、実際にこれを搭載した製品は珍しい。
グラフィックはチップセット内蔵の「ATI Radeon HD 3200」が利用可能で、バックパネルにはVGA、DVI、HDMIの3出力を備える。PCI Express x16も1スロット用意されているので、「ATI Hybrid Graphics」による性能向上も可能だ。
対応CPUはPhenom X4 9750(2.4GHz/125W)まで。最上位モデルの9850 Black Edition(2.5GHz/125W)については、動作クロックが可変であるため、正式対応のリストからは外れているものの、「定格動作であれば問題ない」(同社)とのことだ。またバックパネルには「Debug LED」も搭載されており、ケースを開けずにエラー内容を確認できる。
正規代理店になるということで、このJW-RS780UVD-AM2+のあとも、同社は順次J&Wの製品を国内市場に投入していく見通し。J&WはMini-ITXマザーボードを開発中であることを明らかにしているが、同社によれば「国内でも発売する予定」とのことなので、Mini-ITXユーザーにも注目の新規参入メーカーと言えるだろう。